幼稚園の日記(ブログ)

 Home /幼稚園の日記(ブログ)

  2011年11月24日 木曜日

 火曜日から始まっているお店やさんごっこ!!「先生にかわいい靴を作ってあげる。」と教師と約束をしていた年少児は家から材料のリボンを持ってきて「持ってきたよ!」とやる気満々で登園してきました。年長さんも全員作品作りが終わり、お店屋さんごっこに加わるとさすが年長!レジにカートなど面白いものが作られていました。しかし、自分でお買い物をしたことのない子どもも多く、全体ではおすし屋さんや焼きそば屋さんなど外食屋さんばかりで広がりがあまりありませんでした。その様子を見た副園長が本物のお店で買い物を経験させたいと年中・年長児のサニーマートへのお買い物を計画してくれました。今回は副園長が一緒に行けない為、出発前に集まって話をしてもらいました。

            

「お店に行って走ったり、うるさかったりしたら、もう三葉幼稚園のお友達は来ないで下さいって言われてしまうよ。」と言ってもらってから、

「バスから降りたらきちんと並ぶこと!」

「さわがないこと。走らないこと。」

「5人組でリーダーに100円を渡すからみんなで考えて買うこと。」

「ガム、チョコレート、ラムネは買わないこと。みんなで分けて食べられるものにすること。」

「アレルギーの友達がいるグループは店員さんに聞いたりして食べられるものを選んであげること。」

「お金を払ってからシールを貼ってもらい、レシートももらうこと。

「袋はお店でもらわずに最後に先生にもらって入れること。」

と沢山の約束事を副園長と子ども達の間で交わされました。そして、「100円をもらって99円のものを買ったらおつりはいくらかな。」と計算の練習をし、最後に「年少さんだけ行けないからみんなで食べられるものがいいかもね。」と送り出してもらいました。

 バスの中でもそれぞれのグループで副園長との約束事を復習しながらサニーマートに到着すると店長さんが外で待っていて下さいました。挨拶をし、店長さんに案内してもらいながら店内へ行くと、「いらっしゃいませ。」と店員の方も声を掛けてくださるなど1人前のお客として接してくださり、子ども達もお母さん達と来るときのお店やさんとは違う雰囲気を楽しんでいました。

         

      

 それから店内を見学するグループとお買い物へ行くグループとに分かれて行動しました。見学では、自分達のお店屋さんに活かそうと陳列の仕方を見たり、値段の表示を見て「こうしたら分りやすいね。」と話したりしていました。また、魚コーナーの店員さんが魚の商品について説明をしてくれたり、試食のコーナーに準備中の札があるのを見て「準備している時はこうすればいいんだ。」と気付いたり、流れている音楽やアナウンスを聞いて「自分達もこうやって流したい。」と今日しか出来ない体験を子どもならではの視点で気付くことができていました。

            

 一方、お買い物では年中と年長が混ざった5人グループで副園長から預かった100円を吉本先生が手渡すと早速年長児が引っ張ってすいている所を見つけて、グループでの買い物がスタートしました。副園長との約束をしっかりと覚えている子ども達はどのグループもみんなで話し合いながら選んでいました。

         

 1つで100円丁度のお菓子を買うグループ。20円のスナック菓子を2つ買い残ったお金でもう1つ買うグループ。4つの小袋がつながっていて「4つあるのに100円や!」と選ぶグループ。中には31円と41円のスナック菓子を買って「残りがまだ18円もある。」と18円で買えるお菓子を探し、10円のうまい棒を見つけることが出来たのに「8円も残ってしまった。」と少し悔しがるグループもありました。そして、約束の1つのアレルギーのお友達がいたグループは、裏の表示を自分達で見ようとしたり、アレルギーの子に「これは食べられる?」と聞いたり、店長さんに確認してもらったりしながら買う姿が見られました。

         

         

 商品を選ぶと年中さんにお菓子を持たせてあげ、三葉幼稚園専用に開けてくれていた『6番レジ』で会計です。そこでも、年中さんがお菓子を出す場所を間違えると「こっちに出すんよ。」と優しく年長児が教えてあげたり、「シールを貼ってください。」と自分でお願いすることも出来ていました。全員の買い物が終わり、最初からずっと買い物に付き合って下さっていた店長さんが見送りに来て下さると、年中児のA君が「店長さん、お名前は?」と聞き、「たけだ店長さんありがとうございました。さようなら。」で幼稚園へ帰ってきました。

       

帰ってくると早速副園長に各グループ報告のための紙をレシートを見ながら書いて整理をしました。ほとんどの子が「古森先生から100円頂いて〇円と〇円のお菓子を買って〇円のおつりです。」と正確に報告し、約束のレシートとおつりを渡すことが出来ました。それから行く前に年少さんのことも話してもらっていたことで覚えていた子が「年少さんも呼ばないと。」と呼びに行ったり、分けるためのおかし入れを作ったりと一人ひとりが考えて行動することが出来ていました。降園前に年少児もお呼ばれをし、お菓子を食べたのですが、今日のお菓子は同じお菓子なのに、満足感いっぱいでとても美味しく感じられました。

         

                 

 副園長から出発前に約束事をきちんと説明してもらった事で、お店へ行った時のルールやマナー、そして1番大切な『自分の手に持っていてもお金を払う前はお店の品物。お金を払ったら自分の品物という社会のルールを実感することが出来たのではないかと思います。バザーの前に体験できたことでバザーの買い物も今日の経験を踏まえたものとなり、自分達のお店屋さんごっこも本物により近いものになるのではないかと楽しみです。

 ご協力下さいましたサニーマート衣山店の店長さん、店員さん、ありがとうございました。子ども達は今日もとても大切で素晴らしい社会体験をすることができました。