幼稚園の日記(ブログ)

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  2011年10月31日 月曜日

 スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋と秋は人も動物も生命が活発に躍動する季節ですが、園には芸術の秋がやってきました。運動会、さつま芋掘り、乗馬と沢山のことを経験してきたちびっ子芸術家達がいろいろな場所でパステルや筆を走らせています。大人ではなかなか見られない細かいところまで見たり気付いたりしている子ども達の絵は二つとして同じ絵がなく楽しい絵が描けています。乗馬から帰るバスの中で副園長から「絵に描くとずっと残るからね。」と教えてもらった年中児のA君は馬の足より長いしっぽや大きな鼻の穴、ひづめなど見て感じたままの絵を描き、年少児のH君は正面からの馬の絵を描く姿も見られました。明日も遠足に行く子ども達!!どんな絵が出来るか楽しみです。

              

                  (事務所前の壁面にも描いてもらいました。)

 包丁ままごとコーナーでは年中児のSちゃんが「明日遠足やけんお弁当を作ってるの。」と慣れた手つきで料理をしていました。さつま芋や人参、大根をすりつぶし、団子を作り、落ち葉でくるんだり、ブロッコリーを落ち葉の上に飾ったりと手の込んだお弁当が出来ていました。その過程ではすりつぶした汁が多すぎてうまく団子にならないことに気付き、絞って水分を調節したり、一度に沢山すりつぶしてお皿に乗せ、その中から必要な分だけ手に取り形にしたりと工夫が沢山見られました。周りの友達も影響を受け落ち葉を使った料理や野菜をすったものを使った料理など細かい料理が沢山出来ていました。副園長がよく「料理は頭を使う。」と言っていますが今日の子ども達の効率を考え、工夫する姿に感心させられました。

         

 昼食前には明日の遠足に向けて動物の鳴き声の聞ける大型絵本を見たり、動物に関する話をしたりしました。土曜日に遠足の下見に行った際、飼育員の方から聞いた感動的な話です。

 1歳半の時に道後動物園にやってきたインドぞうの太郎は同じインドぞうの花子と一緒に砥部動物園にお引越しし、ずっと一緒に暮らしていました。ところが、6年前に花子が死んでしまったのです。その時太郎は2ヶ月もの間ずっとご飯も食べられないで涙を流し続けたそうです。飼育員さんや獣医さんそしてお客さんに励まされた太郎はある日、励まし続けてくれる人たちと友達になれるんだと気付き、それからは毎日お客さんの声に鼻を高々と上げて応えるようになったんだそうです。ぞうの中で一番頭のよいインドぞうの感動的な話を教えてもらった教師達はそれぞれの方法で子ども達に伝えていきました。真剣に聞いていた子ども達は「かわいそう。」「けど人と友達になれてよかったね。」「明日太郎く?ん!って呼んであげる。」とそれぞれに心に感じるものがあったようでした。今日のミーティングで他にも副園長からいろいろな話を聞いたので明日は「大きい!かわいい!」だけでなく、命や心なども含めて沢山のことを感じながら遠足を楽しんできたいと思います。