幼稚園の日記(ブログ)

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  2020年11月24日 火曜日

今日は、赤コースの年中・年少児が屋外ゆうぎ場へいくということで、園庭も密ではなくなることから、朝からプレ年少児も外に出ることにしました。するとテラスに皮を剥いた渋柿が籠に入って、お日様にあたっていました。その上には竹の竿に渋柿が吊るしてあります。どうやら吊るし柿を教師達が作る準備をしていたようでした。

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一昨年、昨年と経験している年長・年中さん達は、「渋柿やろ?」「干し柿作るやろ」と話しかけてきました。本当なら子ども達と一緒に皮を剥いだり、お湯につけるのを見たリしていたけど、今年はコロナが流行していることもあり、子ども達が見える所で教師達が作り始めていたのでした。

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しかし年長の教師達は、年長児にはやはり作ることの経験をさせたいという思いがあり、急きょブルーシートの上を片付けて 、年長児を集め始めました。

年長4クラスで園庭に集まり、渋柿について話しました。教師が用意した話は、渋柿と甘柿の違いや渋柿が干し柿になり、渋柿が甘味になる不思議という、毎年伝えていることでした。因みに朝、先生が渋柿を剥いていると、くま組のN君が「渋柿は細く渋く、甘柿は丸く甘いのが特徴だよね」と話しているのを聞き、「あれ?今日話す予定にしていたことだけどなぁ」と思い、少しドキドキしていました。そしてみんなの前で話を始めると、やっぱり覚えていたのはN君だけではありませんでした。みんながみんな渋柿を知っていて、食べると渋いことも分かっていたのです。教師が困った顔をしながら、みんなが知ってる話を進めようとしていると、園長の助け舟‼︎「みんな渋柿こと良く知ってるよね!」とマイクを持ってくれました。そして形の色が濃く赤色に近くなった柿を見せてくれて、「この柿は何柿でしょう」と質問させると「渋柿?」「甘柿?」とクレスチョンが沢山飛んでいました。続けて「みんなゴーヤが熟したら何色になったか、どんな味だったか覚えてる?」と言われると、これはすぐに「オレンジ!甘くなってた」と答えていました。「そうたよね!ゴーヤが熟したら赤く、甘くなってカラスさんに食べてもらって、ウンチと一緒に種を運んでもらうんだったよね。」と言われると、子ども達のクレスチョンが輝きに変わりました。「そう!この渋柿も同じなんだよ!割いてみようか?」と言って、皮をずるっと剥くと『ボトン』とまさしくゴーヤの時と同じように、トローリとした赤い実と一緒に中から種も現れました。そして「食べてみようかな?」と園長が一口食べると、「甘〜い」と園長の甘い顔につられてみんなも甘い顔になりました。そうなのです。渋い柿も熟すと甘くなって、カラスさんに食べてもらって、ウンチと一緒に種を運んでもらうのです。この話には教師みんなもまたまた「なるほど」と沢山の自然が繋がる驚きが沢山ありました。この繋がった学びが子ども達のこれから学びにも繋がる事に違いないと強く感じる事も出来ました。

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お日様のパワーを貰って、甘くなぁ〜れ‼︎「赤くなると 甘くて美味しいよね」と柿を吊るしているのを見て、年少さんが言ってました。楽しみですね。9月29日南海放送さんの呼びかけで、愛媛県産の鯛を使っての給食がありましたが、今日は愛媛県産伊予牛を使った特別メニューの昼食がありました。12時過ぎに園長先生からの放送があり、みんなが食べているお米、野菜、魚、牛、豚、鶏等など全てが勝手に育っているわけではなく、それらを育ててくれている人がいる事、その方は1日もお休みなくお世話をしてくださっている事、そしてその育ててくださった命を私達がいただく事等を話してくださいました。食べないと生きていけない私達、食べる事でパワーを貰って、元気に過ごす事が出来る私達、だからこそ大切にお世話をして育ててくれた方や命をくれた動物や野菜等に”ありがとう”"命を頂きます"と頂きました。「美味しいねぇ」「おわった 見て」と空っぽのなったお弁当箱を見せてくれました。"食べることは生きること"大切な事を学んだ昼食でした。

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