幼稚園の日記(ブログ)

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  2020年3月11日 水曜日

年長児にとって、幼稚園のみんなと食べるお弁当は今日で最後です。プレ年少、年少、年中さんとお弁当を広げると中からお手紙が出てきました。「先生!お母さんがお手紙入れてくれてる!」と目をキラキラさせながら園長の元に駆け寄って行きました。「あら、今日が最後だからお手紙書いてくれたのね。見せて。」と言ってマイクでみんなに聞こえるように読んでくれました。‘‘わ〜すてき。良かったね。”とじーんとしながら聞き入る教師たちと次々と園長に手紙を差し出す子ども達でした。園長に何人も手紙を読んでもらいました。読んでもらった子ども達の嬉しそうな表情を見ているだけで涙が出そうでした。

家族の温かい愛情をもらい、幼稚園で心が満たされる経験をたっぷりした子ども達は、それを受けとるだけではありません。お弁当を食べ終わると「先生、お返事書きたい!」とうきうきしながら言いに来ました。紙を渡すと自分の気持ちを自分の言葉で一生懸命書いていました。「おかあさん、いままで(朝)はやくおいしいおべんとうをつくってくれてありがとう」「小学校にいってもおかあさんのつくったおべんとうわすれないよ」「ごはんみんなでなかよくたべたよ。おかあさん、おべんとうびのとき、おかあさんのおべんとうがおいしいよ」「おべんとうつくってくれてありがとう。わたしもおおきくなったらおべんとうつくるよ。」「おかあさんのおいしいおべんとうでげんきのちからがでるよ」今日子ども達が書いたお母さんへの手紙の一部です。子ども達から出る、素直で真っ直ぐな心からの‘‘ありがとう’’の気持ちを読んで私は今日とても感動しました。

「最後のお弁当は何がいい?」とお母さんに聞かれて「担任の先生のお顔にして!」とお願いしたMちゃんはお弁当箱を開けて「お母さんが作ってくれたんよ!」と得意そうに見せてくれました。また、きっと幼稚園でした茶巾絞りの話をお家でもしたのでしょう、Oちゃんは3つも茶巾絞りを入れてもらっていて「おいしいおいしい」と喜んで食べていました。Uちゃんはおばあちゃんが作ってくれたお弁当の中にお母さんからの手紙が入っていました。「お母さんも小さい頃おばあちゃんが作ったお弁当が大好きだったんだよ。今日のお弁当を忘れないでね。」実は、入院中のお母さんの代わりにおばあちゃんがお弁当を作ってくれることにちょっぴり拗ねていたUちゃんでしたがその手紙を読んでとても喜び、美味しそうに食べると「お母さんにもおばあちゃんにもお手紙を書く」と2通の手紙を書きました。

お弁当のあたたかいエピソードをいくつも聞いて今日の職員会の教師達は涙・涙・涙···。

‘‘子どもが1番、子どもが中心’’の本園ですが、それに賛同してくれる保護者の皆様の両輪で子どもを育てていけることがとても幸せだなと思いました。このあたたかいお弁当をきっといつまでも忘れないことでしょう。子ども達の生きていく上での心の支えになるに違いないと職員室で話し合いました。

お母さん、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃんこの幸せそうなキラキラ輝いている子ども達の後に皆様の愛情が見えた1日になりました。

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