幼稚園の日記(ブログ)

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  2013年2月18日 月曜日

ドキドキ、ワクワク。昨日は心待ちにしていた生活発表会でした。大きな舞台の上で、のびのびと演技する子どもたちのかわいい姿がたくさん見られました。舞台は子ども達の生活の場。教師達は余程の事がない限り、子ども達に任せます。少々の失敗も、子ども達のとっさの判断で解決していく一生懸命な姿を見て、教師達も今までの練習の事を思い出しながら、ただただ感動するばかりで涙が止まりませんでした。

年少児やひよこ組は、初めての舞台でしたが、それぞれの個性が存分に発揮され、のびのびと演技する姿が見られました。なんだかいつもの練習の時よりもリラックスした様子も窺えました。中には、大勢のお客さんに圧倒され、立ちすくんでしまう子もいましたが、あれだけの大舞台に立てた事は、その子にとって今後につながる大きな経験になったと思います。

保育所ぴよぴよちゃんも、みんなにこにこで参加できました。卵の中からパチンと割れてちょこちょこ舞台の前まで歩いてくる姿がとってもかわいかったです。

年中児のオペレッタでも友達とぶつかって小判がばらばらと床に落ちてしまいましたが、気付いた数人で一瞬のうちに拾って切り抜けていまいた。踊りも手先が伸び、みんなが同じ目線で、力強く踊る事ができました。間隔をつめすぎている友達には、さりげなく肩をトントンと叩いて教えてあげる姿も見られました。

年長児が行うプログラム進行も、今年はなんとマイクなし!子どもたちの生の声を聞いて頂きました。待機しているリハーサル室で、鏡を見ながら自分たちの出番が来るまで練習している姿も・・・。ホールの一番後ろに座っている方にも聞こえるように、大きな声で紹介する事ができました。

大きな声を出して、相手に自分の気持ちを伝えるという事は、一生生活していく中でとても大切な事です。プログラム紹介も然り、もちろん年長さんの劇でも同じ事が言え、みんな一人ひとりが、自分のセリフを覚えて、そしてそれをお客さんに分かるように伝えるという意識を持って劇に参加していました。セリフの一つ一つも、子どもたちと一緒に考えながら作ってきました。そこで使い方を間違っていたら修正し、正しい日本語を知る、覚える事ができるように導いていくのが教師の役目です。本番を迎えるに当たって、たくさんの試行錯誤がありました。また、物を出し入れする事で身体を使うと、頭がくるくると回転します。くま組の「はだかの王様」の劇では、いつもなら片づけないはずの小道具の鏡をつい舞台袖に片づけてしまうというハプニングが起きました。そこではっと気づいたAちゃんはすぐに舞台袖にやってきて、「鏡!あった、それ!」とすぐに見つけて持っていき、なんとか劇の流れを止めずにすすめる事ができました。他にもくじら組の「おおかみと7ひきのこやぎ」の劇では、お腹の中に入るはずの石がなくて一瞬困ったB君。舞台袖の副園長のジェスチャーを見てすぐに察知し、自分の手をお腹の中に入れてまるで石が入っているかのように見せました。そのあとヨロヨロとよろけながら歩く狼たち。お客さんに気づかれないようにお腹をかかえて移動するB君の姿、なんという演技力でしょう。本番のハプニングなんてなんのその、年長さんたちのすごい場面をたくさん見ることができました。最後のアンコール『今日の日はさようなら』では一生懸命練習した手話をしました。大きな声でアンコールをして下さった保護者の方に感謝の気持ちも込めて心を込めて歌いました。子どもたちと舞台のお客さんみんなの気持ちが一つになった瞬間でした。

とても素晴らしい生活発表会を行う事ができたのは、子どもたちの一人ひとりの力に加え、陰で支えて下さった役員の方々、いつも応援して下さった保護者の皆様、協力して下さった市民会館の方々など、たくさんの支えあっての事だったと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。