幼稚園の日記(ブログ)

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2016年3月3日 木曜日

陽が登るとぽかぽか陽気。子ども達は戸外に出て、体をいっぱい動かして遊んでいました。
 先日、カブトムシのケースの様子を見ていた副園長が、カブトムシの幼虫は生きているのか心配していました。そして、今日子ども達と一緒にケースの土をひっくり返して調べてみました。ザルに土を取ってこしてみましたが、なかなか幼虫が出てきません。しばらくしていると、「幼虫や!」と子ども達がみつけましたが、どうも様子がおかしいのです。体の表面がからからに乾いて死んでしまっていました。どうして幼虫は死んでしまったのかを子ども達と考えていると、家でカブトムシを飼っているFくんが「土がぬれてないけんよ。俺ん家の土はいっぱいあるで。」と言いました。Fくんの言う通りです。ケースの中の土は少なく、全く湿っていませんでした。幼虫のエサになる腐葉土や水がなかったので、幼虫は死んでしまったのです。これは私の知識がなかったことや気に掛けていなかったことが大きな問題でした。私達はなぜ虫を飼育するのでしょう。本来、虫達は自然の中で自由に生きる方が幸せなのです。生き物を飼うということを、もっと真剣に考えなければならないと反省する出来事でした。

 3月3日は、ひな祭りです。園内でも手作りの雛人形を飾り、「うれしいひなまつり」の歌も聞こえてきています。先日の参観日にりす組で園の会議室に飾っている雛人形を見に行きました。「うれしいひなまつり」の歌詞を思い出しながら、上の段からお内裏様、お雛様、三人官女に五人囃子と雛飾りを楽しんでいました。その中で、全く名前の出てこない三人の男の雛人形がいたのです。私も全く分からず困っていると、参観に来ていたTくんのおばあちゃんが、「これは仕丁(しちょう)といって、お供やお掃除をする人なんだよ。」と教えてくれました。更に面白いのは一人ひとり表情が違っていて、泣いている顔・笑っている顔・怒っている顔があるのです。子ども達もこの発見には驚くと共にとても喜んでいました。

 今日はひな祭りということで、給食も特別メニューです。三葉幼稚園では、行事毎に調理師さんが考えて、その行事に合った子ども達が喜ぶ食事を作ってくれます。今日のメニューは、「ちらし寿司・とんかつ・レタスとブロッコリーのサラダ・すまし汁・団子」でした。そして、副園長が買ってきてくれたひなあられが全員に配られました。伝承的な行事の度に、その由来につながるお料理を友達と頂くという経験は、今の時代だからこそ心に残る習わしとしてさせたいと思います。

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