幼稚園の日記(ブログ)

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2012年10月25日 木曜日

今日は年長児のお店屋さんの閉店セールでした。昨日まではくま・ぞう組のお部屋でしていたお店屋さんですが、今日はなんと青空市!!机や椅子はもちろん、アスレチックの台やキャリー、足を洗うために使用している泥舟まで・・・交換したり、交渉したりしながら、あちこちから台になる物を集めてきて、自分たちだけで考えたお店屋さんを園庭にオープンさせました。重い机を運んでいる後ろでは、「オーライ、オーライ、はい、ストップでーす。」と、誘導しているR君の姿も。たった30分で開店準備をすませ、あっという間に活気あふれる空間になりました。待ち望んでいたオープンの知らせの放送がかかると、年少・年中の子どもたちがわっと戸外に飛び出していきました。その様は年末セールやタイムセールで走っていく大人たちのよう・・・。買い手の子どもたちも、目をキラキラ輝かせて期待に満ち溢れていました。

 

自分たちで作ったお金、または銀行で引き出したお金で買い物を楽しむ子どもたち。何を買おうかな、どこに行こうかなとぐるっと見て回りながら、自分の欲しい物を見つけて嬉しそうにしていました。たこ焼きでは、どんどん集まってくるお客さんを見て、せっせと商品を作ったり、売ったりしていましたが、それでも間に合わないので、なんと自転車を持ってきて、宅配サービスが始まりました。自転車の後ろに携帯番号を書いて貼り、注文を受けるとささっと配達。その場で青のりをかけ、あつあつのたこ焼きを提供していました。銀行もすごい長蛇の列で、T君が数えるとなんと65人も!!「一列に並んで下さい、押さないで下さい。」と、整理員も現れました。くじびきやあめ屋さん、アクセサリー屋さんなども、商品を一人ずつ小分けにして入れてくれたり、おすすめ商品を教えてくれたりしながら、次々来るお客さんのやりとりを楽しんでいました。

くじら組のピタゴラゆうえんちの方も、階段をのぼってたくさんのお客さんが来店し、さらにパワーアップした装置を見て、みんな喜んで順番に並んでいました。お客さんが少なくなると、テラスの2階から園庭に向かって呼び込みをしていました。その中には、いつもは消極的なY君の姿もありました。とっても大きな声で呼び込みをしていてすごく驚きました。自然と大きな声が出せるようになり、またこのような経験が発表会や就学につながっていくのかなぁと感動し、心があったかくなりました。そこへ、Y先生とM先生がお店屋さんで買ったおにぎりなどの差し入れを持ってきてくれて、くじら組さんも喜んで、パクパクと食べていました。そしてなんと降園後、R君が『差し入れのお返し』を心配して、M先生の所にピタゴラゆうえんちの景品のあめを持って来る姿もありました。

さらに驚いたのは、閉店後の片づけもあっという間だった事です。そして、あった物は、元あった場所にそのまんま、キャリーも3つ重ねて組み合わせ、シートもみんなで協力してたたみました。1人ひとりが役割を持ち、みんなで力を合わせていました。いつも見ている大人たちの社会、生活が全てここに詰まっていて、達成感・満足感でいっぱいの子どもたちがなんだか頼もしく、逞しく見えました。きりん組のH君は、「全部売れたね。今日は楽しかったね。」と、預かり保育の時間になってもずっと言っていました。これまでの楽しかった経験を、活動は変わるけれどまた明日からも持続させていきたいな、と思います。今日の子どもたちの笑顔は本当に忘れられません。

また、今日は味生小学校の2年生が遊びに来てくれました。ぶんぶんごまなど作った物を見せてくれたり、絵本を読んでくれたりして、楽しく交流しました。

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