2011年12月5日 月曜日
先日、りす組が植えたチューリップの置き場所の日当たりが悪いということで、朝日がよく差し込むイチョウの木の下に鉢を移動した時のことです。りす組のAくんは、あることに気付きました。「先生!上見てみて!イチョウの葉っぱが真っ黄色になっとるよ!」先月までは、まだ緑色の葉っぱが目立っていたイチョウの木が、すっかり全体黄色に変わっていたのでした。「イチョウは、もう栄養いらんなったんやね。」とAくん。イチョウの木も冬に向けての支度が整ったことを、Aくんはイチョウの木の色の変化から気付いたのでした。そんなイチョウの木の下は、きれいな落ち葉でいっぱいです。女の子たちは、1枚1枚大切そうに集めると、ひもで縛って花束に見立てて遊んでいます。「お母さんにプレゼントするんよ!」と嬉しそうにイチョウの葉っぱので作った花束を見せてくれました。みつばっ子にかかれば、落ち葉も素敵なプレゼントになりました。
今日は、教師達の失敗から生まれた楽しい出来事を紹介したいと思います。先月の作品展・バザーで、幼稚園の正門を華やかに飾っていた子ども達手作りの「花咲か爺さんの桜の木」を教師達は片付けないで、プールの部屋に閉じ込めていました。そんな教師の後始末をしなければと、副園長はプールの部屋から桜の木を出すと、子ども達の目につくようにテントに飾り始めました。そして、もちつきで使う本物の杵と臼を出してくると桜の木の下に置きました。それを見つけたりす組のAくんとBくんは、花咲か爺さんの人形劇のことを思い出して、廃材で作った杵と臼を持ってきてもちつきごっこを始めたのでした。「はい!はい!はい!」と掛け声も軽やかにリズムよくもちつきごっこを楽しんでいました。もちつきの時には、その桜の木を燃して灰を作ろうと考えている副園長。その灰をまくときれいな桜の花が咲くのでしょうか!?子ども達の反応が、とても楽しみです。教師達の失敗は、こうして楽しい保育へとつながったのでした。
赤コースの子ども達は、降園前に前日の強風で落ち葉が散らかった園庭を掃除することにしました。年長児が中心となり、子ども用の熊手で落ち葉を集めたりゴミ袋を運んで落ち葉を回収したりして、園庭はとてもきれいになりました。子ども達が自分で考え行動する活動は、とても大切な体験になります。今後も、こうした自分達の身の回りのことは自分で考えて始末していくという体験を、たくさんさせていきたいと思います。