2011年11月30日 水曜日
年長児達は交代で園で飼育しているうさぎの世話をしています。
今日は、ぞう組の子ども達が当番でした。
みんなで、えさを用意して、ほうきを持って、掃除を始めた時、大変なことが起こっていました。
そのうさぎのお家には、うさぎが2羽のはずなのに、3羽いて、その1羽が横たわって動かなくなっていたのです。そして、よく見ると首のあたりに傷があって、噛み切られたような跡がありました。そのうさぎは、もう冷たくなって死んでいたのです。どうやら、お隣のうさぎが穴を掘ってこちらへ侵入してきたようでした。子ども達は、死んだウサギを大事に抱えて、なぜ、こんなになったんだろうと話しながら、土を掘って埋めてお墓を作りました。その後、お部屋に帰って他の活動をしていると美佐子先生がみんなに報告があると言って来てくれました。そして、美佐子先生が話してくれた話は、「あの2匹のうさぎのお家の穴の中には3匹のうさぎの赤ちゃんが産まれていて、1匹はお母さんうさぎ、もう1匹はお父さんうさぎだったんだよ。そして、死んだうさぎは、そのお家にやって来て、赤ちゃんうさぎにいたずらをしそうになったので、お母さんうさぎが、一生懸命に赤ちゃんを守ろうと戦ったんだね。あの赤ちゃんうさぎ達は、これからもお母さんとお父さんに守られて、大きくなっていくんだね。みんなもお母さんやお父さんが守って下さっているから、元気で毎日安心して暮らしていけるんだよ。」という内容でした。
今日、ぞう組の子ども達は、今まで一生懸命世話してきたウサギの死に出会い、そして、その死という出来事の中に子ども達を守るために、戦い守りきった親の愛情に気づいたのです。
そして、その大切な家族の間に侵入して、こわそうとして命を失ったウサギの死の意味は、どうとらえたのでしょうか?今日の体験は、ウサギを飼育していくなかで得た貴重な学びにあったであろうと教師達は話し合いました。