2011年11月1日 火曜日
今日の朝、バスで登園してきた子どもたちは、「今日は、動物園行くんよね!!ちゃんとお弁当とお菓子忘れずに持ってきたよ!!」と、教師や友達に嬉しそうに言ってきました。先に登園していた友達と挨拶を交わしましたが、大事なことを忘れていました。それは、毎日していたうさぎさんの餌やりとお掃除でした。副園長が年長児に「動物園に行くのに、幼稚園のうさぎさんの餌やお掃除はしてあげたの?みんなはお弁当食べるのに、うさぎさんは食べなくていいの?」と声をかけたのです。すると年長児たちは、「それはダメ!!汚れたお家も嫌だし、ご飯をあげないのも嫌だ!!」と答えました。すると副園長が、砥部動物園のインドゾウ・タロウくんの話をし始めました。お父さん・お母さんから離されて1歳半の時に、道後動物園にやってきたタロウくんの話を真剣に聞いていた子どもたちは、「タロウくん寂しかったんだろうね・・・」と悲しそうに話す声が聞こえました。「かわいそうだけど、みんなのために頑張ってくれているんだよ。みんな優しくしてあげようと思ったよね、三葉幼稚園のうさぎさんもインコさんも同じなんだよ」と副園長が続けます。子どもたちは心に響いていたのか、うんうんとうなずいて聞いていました。
さあいよいよ出発です!!行きは赤コースが観光バスです。1号車にはきりん・りす・ぺんぎん・さくら、2号車にはらいおん・りす・ぱんだ・ひまわりが乗り、青コースはそれぞれ園バスに乗って出発しました。行きのバスの中では、「動物さんいるかな??」「どんな動物さんがいるかな?」と、早く行きたいなと言わんばかりの子どもたちは、とてもにぎやか・・・。「今日は他の幼稚園や小学生や中学生やお客さんがいます。みんなで人に迷惑をかけないよう、ルールを守りましょう。そして、動物さんをしっかり見てきてね!!」と、副園長の話をしっかり聞いている内に動物園に着きました。
10時30分にペンギンさんの餌やりがありますが、着いた時には終わりがけでしたが、年少児たちは、ペンギンを見るやいなや大はしゃぎ!!「うわー!!ペンギンさんだ!!」と階段を駆け下りて行くと、ペンギンさんたちもそれに応えるように、すーっと泳いで見せてくれました。
インドゾウのタロウのところでは、先日下見をした時に、飼育員さんと約束をしていました。それは、遠足の日に11時に三葉の子どもたちが来るので、飼育員さんも来て子どもたちに話をしてくださいとお願いをしていたのです。それに間に合う様に、タロウくんの所まで急いで行くと、ちょうどタロウくんが鼻を高くあげてお客さんに挨拶をしている所でした。そんなタロウくんの姿を見て子どもたちは「あっ!!タロウくん!!」と大きな声で呼びました。するとタロウくんは、それに応えるかのようにまた鼻を高くあげてくれました。タロウくんの大好物のリンゴとさつまいもを買ってきて「ここだよー!!」と見せると口を大きくあけました。その口をめがけて餌を投げると、なんとうまく口の中に入ったのです。子どもたちも「先生すごーい!!」と大騒ぎでした。
昼食はオアシスガーデンで全学年食べる予定でしたが、アニマルステージがあいていたので、年長4クラスが一緒に食べることにしました。今日は、みんなが揃ったお弁当は久しぶりだったので、子どもたちもとても喜んでいました。アニマルステージには、ちょうどアフリカゾウのとむくんが産まれる映像が流れていました。貴重な映像を見ながら、おしゃべりを楽しみながら、食べるお弁当、お母さんの心のこもったお弁当は美味しいのです。お弁当の後のおやつも遠足ならではで、友達と交換している子もいて、楽しい昼食の時間を過ごしていました。
いろいろな動物を見たあと、それぞれ感じることはあったと思いますが、中でも命の大切さについて学んだことが大きかったと思います。三葉幼稚園にいるうさぎさんやインコさんは、大切に飼育していかないといけないと思いました。帰った後、らいおん・きりん組の子どもたちは、バスから降りるとカバンも下ろさずうさぎ小屋に走って行きました。「今帰ったよ、ちゃんとご飯食べた?」「お部屋汚いけん、お掃除してあげるね」と語りかけ、掃除をしたり餌をあげたりしていました。