2025年1月16日 木曜日
三葉っ子は風の子!元気な子!今日もつめた~い風が吹く中、子ども達は元気いっぱい戸外で遊んでいました。年長児たちは「寒い寒い」と縮こまる私に「先生オレ暑いわ!」とほかほかした笑顔で言いに来ました。鬼ごっこをしていたようです。寒さに負けないたくましい子どもたちです。
一昨日、三好香織先生が持って来てくれた雪で作ったかまくらが実はまだ残っています!昨日は小雨も降ったのに…松山は比較的暖かいと言っても氷が残っているところを見るとやはり寒いようで、「先生!まだ溶けてないよ!」とかまくらの周りで子どもたちが驚いていました。かまくらから溶けだした水たまりにも薄い氷が張っていてそれを割れないようにそっとすくいあげたり、氷の筋のような模様を指でなぞったり冬の不思議を楽しむ子ども達の姿がありました。
また、昨日のかまくらを触るとカッチカチに凍っていました。一昨日作ったときはまだふわふわの雪のかたまりで、指をずぼっとさすと穴があいて、面白そうに穴ぼこだらけにしていたのに、今朝は氷の塊くらいカッチカチで、それに気付いた子どもたちが周りの友達や先生に教えて次々とカチカチのかまくらを触りに来ていました。「かった(固っ)!」と揃って同じ事を言ってニヤニヤしながら立ち去るので見ていて笑ってしまいました。固いものを触ると人間は老若男女みな同じ反応のようです。
2年前のちょうど今頃、コロナ真っただ中の時、三葉幼稚園で「お味噌汁大作戦」が始まりました。コロナウイルスが園内で感染拡大しかけた時古森先生がどうにか感染を防げないか、と調べた時に発酵食品である味噌を取り入れた食事、また体を温めて血流を良くし、内臓機能を高めることで免疫力を上げるということがつまり感染拡大防止に役立つのでは、と考えたことが始まりです。当時、お味噌汁大作戦に望みをかけて毎日おいしく楽しくいただいていたら、不思議なことに感染拡大が止まったのです。
三葉幼稚園のお味噌汁大作戦も今年で第三弾!大所帯の三葉幼稚園、人数の割に欠席者はあまり多くないのですが、中に数名インフルエンザ、コロナウイルスの子がいるので今年もお味噌汁大作戦で元気においしく防いでいきたいと思います。ちなみに初日の今日は、「豆腐、わかめ、にんじん、長ネギ」のお味噌汁でした。「お腹があったか~い」とみんなぺろりでした。
お腹をぽかぽかに温めてから、今日は年中児がさんさんらんどの果樹園に伊予柑狩りに行きました。さんさんらんどまで「♪いよかん、いよかん」とオリジナルソングを歌いながら足取り軽やかです。
果樹園に到着すると三好美佐子先生が伊予柑の世話をしていました。伊予柑は太陽にあたってぴかぴか、鮮やかなオレンジ色でした。それを見たぱんだ組のAくんは「輝いてるね!」と言いました。
三好先生が今年の夏はとても暑く、水やりがとても大変だったこと、運転手の山本さんが手作りスプリンクラーを作ってくれたこと、小鳥やハクビシンが伊予柑を狙っていることなどたくさん話してくれました。だんだん畑という畑の形状について初めて知った子どもたちと、どうして段々にするのか考えてみました。ぱんだ組のHくんは「段々になっていると、その段ごとにいろんな果物を植えることができるから!」と答えました。“なるほど~!デパートみたいに階ごとに分けるって考えね~おもしろいねぇ!”と話していると次はひつじ組のRちゃんが「段々になっていると収穫した果物を転がして下まで運べるから!!」と言ってみんなで大笑い!転がしていったらなくなっちゃうよ~!!でもそんなこと思いつくなんてさすがいたずら大好き三葉っ子♪そんな横で、これまでにイチゴやキュウリがダンゴムシにいっぱい食べられたことを思い出したRくんが「坂道になっていたらダンゴムシが転がって行くからいいんじゃない」とぼそっと一言。みんないろんなひらめきをつぶやいていて面白かったです。するとりす組のIちゃんが「段々になっていると太陽の光が段にあたるからいい」と言いました。“本当だね~よく思いついたね!”とみんなで感激です。また何人か伊予柑役の子どもたち数名に前に出てもらってまっすぐ並べるのと、段々に並べてどちらが海風に当たるか考えて、昔の人のアイデアってすごいんだなぁと感じました。そんなことをしていると伊予柑の木の横に若い「早生みかん」の木があってその下に薄茶色の粉が撒かれていることに気付いて質問しました。それはスーパーの長いもが運ばれる時に使われるおがくずだと教わりました。スーパーにお願いして頂いて、雑草が生えないように撒いているそうです。「それって玉ねぎ畑にある黒いマットと一緒じゃない?」と以前玉ねぎの苗植えの時に山本さんに教わったことを思い出しました。「ま、ま・・・マルチ?」となんとか頭をひねって名前も思い出しました。「マルチは人間が作ったものだけどおがくずは自然の物だね。」と言うと「自然…!?ということは、地球が作ったもので守られているんだね。」とYくんが言いました。100点満点のつぶやきです。
いざ収穫!という時に収穫した伊予柑を入れやすいように緑のカバンをお腹側に抱えよう!と声をかけると「この伊予柑は宝物みたいに大事だから赤ちゃんを抱っこするみたいに大切にしよう」と言う子がいました。みんなとても大切そうに両手でくるくると回して伊予柑を収穫することができました。
海風が吹いてくると聞いたのでさんさんらんどの上のお墓の方まで上がり、海を見てから帰ることにしました。
上にあがるとちょうど飛行機とカラスが飛んで、大きな船が3隻見えました。遠くの海も幼稚園から見るとすぐ近くに感じます。海風のおかげでおいしくなると聞いたので大きな声で「うみ、ありがと~!!」と叫んでいました。
幼稚園までの帰り道、ぱんだ組のIちゃんとRくんが手をつないで歩きながら「ねぇねぇ、伊予柑ってどんな気持ちかなぁ?」と二人で話していました。“なんだ?そのかわいい会話は?”と思ってこっそり聞いていると「伊予柑は嬉しい気持ちよ」とIちゃんが言いました。続けて「いっぱいお世話してもらって大切に育ててもらって、おいしいって食べてもらえるから伊予柑は嬉しいんよ。」と言いました。食べ物を大事に思えているからこその会話だな、と思いました。
幼稚園に帰ってから、伊予柑をカバンから出して10個の列に並べたり、数えたり大忙し!でも働いた後のご褒美の伊予柑のお味は格別です!薄皮を上手に剥いてゼリーのような実を食べて「ジューシーだ!」と話していました。
昨日は、お正月の間、神様が来ていた鏡餅を使ってパワー全開のおしるこを頂きました。今日はあたたかいお味噌汁、ビタミンたっぷりの伊予柑を頂きました。みんなの元気は食べ物でできているんだねと、子ども達と話しました。なんでもおいしくありがたく頂いて、元気いっぱい体を動かして遊ぶ!三葉っ子の健康の秘訣です!