2024年11月16日 土曜日
「おかたづけしようね!」と声をかけると子ども達も同じように「おかたづけ~」と声をかけながら使っていたソフトブロックや電車、車の玩具を集め始めます。おもちゃを集める子ども、「ここ!ここ!」とケースを持って待っている子ども、いつの間にかそれぞれ役割分担ができています。ケースを持っているBくんが周囲を見ながら何個か落ちているおもちゃを見つけて「あそこにある!」と指さして教えると、そこを目指して走っていったAちゃん。おもちゃをひとつ拾い得意気に片付けていました。保育教諭が「あともうちょっと!頑張って!」と声をかけるとケースを持っていたBくんも走っていき、最後のおもちゃを見つけて片付けていました。
片付けのあとは何かお楽しみがあることをわかっている子どもたち。すぐにお茶を飲むと、座ってわくわくしながら待っています。この日のお楽しみはテラス遊びです。この日は日差しがぽかぽかして気持ちよく、テラスに出ると兄弟のお兄ちゃん、お姉ちゃんがやって来て「〇〇ちゃんは?」と部屋の中をのぞきました。「あのね!昨日ね・・・!」と家であった弟や妹との出来事を話してくれるお兄ちゃんやお姉ちゃんたち。れもん組の子ども達からは聞けなかったこともしっかりと話してくれるので、保育教諭はなるほどとよくわかります。
三葉幼稚園は園舎も園庭も広く、幼稚園と保育園のさまざまな交流ができるので兄弟の行き来だけでなく、幼稚園児と保育園児の行き来もでき、保育園児たちも園庭で楽しそうに遊んでいるお兄ちゃん、お姉ちゃんの姿を嬉しそうに探しています。時々寂しくなって涙が出てしまうこともありますが・・・そんな時にはそれに気づいた幼稚園児がさっと側にやってきてぎゅっと抱きしめてくれたりタッチをしたりとスキンシップの大サービスでなだめてくれ、保育園児が落ち着くと何事もなかったかのように元の遊びに戻っていきます。保育園児達もケロッと機嫌を取り戻しテラスで遊んだり走ったりし始めるのです。
このお兄ちゃん、お姉ちゃんたちも保育園から幼稚園に進級していった子どもたちです。小さいころ同じようにお兄ちゃん、お姉ちゃんたちから優しく接してもらった子どもたちは、今度は立派なお兄ちゃん、お姉ちゃんになって保育園児に優しく接してくれます。保育園児は幼稚園児が遊んでいる様子をよく見ていることもあって園庭に出ると同じように真似をして遊ぶ姿が見られます。このように1~2歳児達がたくましく育っていく姿を見守りながら日々の保育を楽しんでいます。