幼稚園の日記(ブログ)

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  2011年10月1日 土曜日

 「お外に行くよー!」の声かけに「おー!」と遊ぶ気満々のぴよちゃん達。最近「〇〇するよー!」の声かけに「おー!」と言って動き始めます。この日もささっと片づけとトイレをすませて、集まり名前を呼ばれると大きな声で「はい!」と元気よく返事をしてくれました。一人ひとりに帽子をかぶせると自分で靴を持ってきて準備OKです。お外へ行くときに靴を履く場所は今幼稚園児たちが運動会の練習をしていて邪魔になるので、違う場所になっています。座って靴を履かせようとすると「自分で」と言って小さな靴の中に足を入れようと大奮闘!そんなある日、靴を履こうと、テラスに出た目ざとい子ども達が不思議なものを見つけました。テラス側から見たそれは、白くて人形のようで顔がない、なんだか想像のつかないものに見えました。「なんなん、これ?」と口々に言う子ども達に保育士は「靴を履いてこっちに来てごらん。よくみえるよ!」と園庭から声をかけました。するとあれだけ手こずっていたのに、あっというまに靴を履いてしまう子もいて驚きました。履けない子は裸足のまま飛び出していました。前から見ると、白い四角いものには鬼のような大きな目鼻が描いてありました。前から見た子ども達は「わぁ?」と歓声を上げたもののそれが何なのかわからないようでした。そんな子ども達に「かかしだよ。か・か・し!」と教えるとすぐに「かかし!かかし!」と指差して友達と言いあっていました。「これ見て!これはお米でね、みんなの大好きなごはんなんだよ。でもごはんがあまりにもおいしいからすずめさんがチュンチュンやってきて、ご飯を食べちゃうの。みんなが食べるごはんがすずめさんに食べられないように、かかしさんが守ってくれているんだよ!」と話をしてくれました。それをじっと聞いていた子ども達に、「かかしさん、ありがとうだね!」と言うと「あっとう!あっとう!」と口々に言っていました。

      

 夕方もう一度かかしのところに行くと、今度はかかしさんの顔が気になったようでした。「目ある。口ある。」と一つ一つ言い合っていた子ども達でしたが、しばらくすると「こわいこわい・・」と言い出しました。「すずめさんが逃げるようにこわーいお顔なんだよ!」と言って保育士もこわーい顔をしてみせました。すると、子ども達は「こわ?い!」と言いながら園庭をぐるぐる逃げ回っていました。

 ぴよちゃん達にとっても、毎日の遊びは学びなのだと感じます。子ども達の「なぁに?」を聞き逃さず、しっかりと受け止め、一つ一つ丁寧に付き合っていきたいと思います。