2024年8月24日 土曜日
お盆が終わり、今週からほとんどの子ども達が元気に登園してきています。まだまだ残暑は厳しい中で、遊びの中心は水遊びになりそうです。ペットボトルで水鉄砲をしたり、カップやペットボトル等で水汲みをしたりと一見単調に見えますがよく見ていると水汲み遊びも多様で知的な遊びに繋がっていることが分かります。最初は手当たり次第に掴んだ廃材でほとんどこぼしながら移し替えをしているうちに、やがて口の広い物同士が移しやすいことに気付きます。最初は使う容器にこだわりがなかったのに、ペットボトルから口の広い容器に移すとこぼさずにより上手にでき、「上手だね!」と褒められ、嬉しくなって次もこぼさず移せる容器を探してきて遊び始めるのです。他にも、ジョウロから口の広い容器、ペットボトルからペットボトル、中にはより難しいジョウロからペットボトルに移し替えようと、2人がかりで挑戦する子も見られるようになりました。もちろん、ほとんどは外に溢れているのですが、1〜2歳児の遊びは上手に移し替えることが目的ではなく冷たいことや水は思い通りにならず思わぬ方向に流れたり飛び散ったりすることが楽しく、その度に「キャ〜」と大喜びする子ども達です。Mちゃんは毎日遊んでいるうちに、四角い容器の“角”を使うという技を習得しました。角を使うことで水が細く流れ、プリンカップにも、ジョウロにも、ペットボトルにもほとんど溢さずに移すことができるのです!移し替え中はとっても集中しているようで、口先がとんがってくるのが可愛くてついじっと見てしまいます。「上手だね!」と褒めるとニマッと笑って得意げにペットボトルを満タンにして見せてくれました。同じような遊びをしているように見えて、じっくり見ていると一人一人の興味は違っていて、その子なりの気付きや発達が見られます。
火曜日は雨が降ったので室内でチラシ遊びや大型積木であそびました。チラシを裂いたり、丸めてボールにしたり…保育教諭にマイクを作ってもらったKちゃんは、「きらきら星」「アンパンマン」「わにの家族」など好きな歌を何度も歌っていました。
大型積木のコーナーでは、TくんとKくんが1つづつ積み上げて遊んでいました。5個積むと自分達の身長程になり、6個目がどうしても積み上げられません。困ったTくんが私のところに「やって」と持ってきました。乗せてあげたいところなのですが、子ども同士で何とかできないか…クラスで1番背の高いSくんにお願いすることにしました。すると、Sくんは別の積み木を持ってきて“ここに登れば届くよ”とやって見せてくれました。そのとたんTくんとKくんの顔がパッと輝き、6個目を積み上げました。「できた〜!!」と大喜びのTくん。“ぼくもぼくも!”とKくんも登ってみて“届くね!すごいね!”といった風に2人で喜び合っていました。その様子を見たSくんも嬉しそうに笑っていました。Sくんの素敵なアドバイスのおかげで、TくんとKくんは達成感でいっぱいです。そしてもう一度崩しては、何度も6段目まで積み上げて遊んでいました。大人が教えてしまうのは簡単なのですが、子ども同士でやり取りし合い達成できたことが子どもの発達に繋がります。子ども自身が達成した喜び、満足感はより大きい喜びとなるように思います。手助けしたくなる気持ちをぐっと我慢して待つことは、子ども同士であれこれ考え工夫してやり遂げる時間を作ることで、大切なことだなと再確認しました。