2024年7月20日 土曜日
朝から蒸し暑く、気温が例年以上に高い日が多く、暑い中での生活の仕方、遊びの環境など考えさせられる毎日です。子ども達は汗をかきながら変わらず元気いっぱい過ごしています。保育教諭たちは温度計とにらめっこしながら幼児たちの生活の仕方を工夫し、熱中症や感染症から守るべく毎日奮闘していますが、子ども達は登園してくると、室内だけでは飽き足らずテラスや人工芝の遊び場スペースでも好きな遊びを楽しんでいます。しかし、朝の時間、テラスの日陰でも小さな身体にはこたえる暑さ。時間を考え室内に入ったり気を付けて水分補給もこまめにしたりするようにしています。
ある日の朝、数人の男の子たちが部屋のいろいろな場所で車や電車を動かして遊んでいました。そのうちに、室内用のすべり台にも移動して手で動かしていると、車が手から離れ勢い良くすべり下りていきました。あっという間の出来事で驚いて「わー!」と歓声を上げたⅯくんの様子に気付いた子ども達が、次々と車を持って来て同じようにすべらせてひとしきりみんなで盛り上がっていました。
EちゃんやⅯくん、Hくんはブロックやマグフォーマー(磁石遊び)をうまくくっつけることができるようになり得意気に見せてくれます。今まではただ重ねるだけだったのですが、同じ形を集めて並べるようにくっつけたり、立体的につくろうとしたりする姿が見られるようになりました。思うようにいかないと保育教諭の所に持ってくるので「こうかな?」「こうする?」といろいろくっつけてみせると、『ちがう』と首を横に振ってしかめ面。何回目かでようやく納得してくれました。1歳になったばかりの頃はただくっつけるだけで満足していたのに、2歳近くになるとすでに頭の中でイメージして遊び方を変化させていくことに驚かされました。
週の後半は天気も良く水遊び日和が続きました。少しずつ水遊びに慣れてきた子ども達は、次第に遊び方もエスカレートしていきます。保育教諭にも「えいっ!えいっ!」と水をかけ「つめたーい!」という反応を楽しんでいるかと思うと、今度は自分の身体にかけてヒンヤリとした水の感触を楽しんでいました。Ⅿ君はぞうさんじょうろにペットボトルを使って水を入れていました。ペットボトルを水に沈めブクブクブク音を楽しんだ後、ちゃんと水が入ったか確認する表情が真剣です。そしてその後も水をちょっとずつじょうろに入れ、時々じょうろをのぞきこんでどれくらい入ったか見ていました。
Aちゃんは同じ容器を3つ並べるとそのうちの1つでたらいから水をすくい、並べている1本にも水を入れていきました。それがこぼれない程度にいっぱいになると残る1本にも水を何回かすくって入れて同じくらいの量にしていました。遊びながらイメージして何か実験でもしているかのような真剣な表情に、幼児たちの自ら育とうとする生きる力のようなものを感じました。一方Ⅰちゃんもペットボトル水鉄砲に興味津々。一緒にペットボトルいっぱいに水を入れると、ぎゅーっと押して水を出そうと真剣に挑戦していました。押したら出ることが分かっていて何度も何度も挑戦しているうちに、うまく飛び出ると「あっ!」となんだかコツがわかったようでしたが…。水の量が減っていくとまたまたうまく水が出ません。するとペットボトルを上下に振り振り。ポタポタと水が落ちてくるとしばらくペットボトルを逆さにしたまま、ゆっくり落ちてくる水の様子を見ていました。
水遊びだけでも1人ひとり遊び方が違い、いろいろな表情が見られ、その中で学習している内容もそれぞれ違うのです。本格的な夏の到来はこれからです。暑い中でも健康的に過ごせるよう休息も取りながら、目の前の困難を乗り切る知恵と身体を養っていきたいと思います。