2024年7月9日 火曜日
今朝は少し曇り空で、昨日よりは涼しい感覚からか、子どもたちも園庭中を走り回って遊び、暑くなったら自然と日陰に入っていました。水汲み遊びの所では今日もピタゴラ遊びをしていて、トイが上手くつなげない、段差がなくてボールが転がらない…と友達と試行錯誤しながら遊んでいた年中さん達の姿がありました。その様子をしばらく見ていた園長が「ここにあるのはなんでも使っていいよ」とアドバイスをするとピン!ときた子がポリバケツを裏返し、大きいタライも使って段差をつけました。そして何でもつかっていいと聞くと、なんと近くにいたひつじ組のT先生にも「ちょっと先生手かして!ここもって」と先生も使っていました。本当に何でも使って?遊んでいて、ちょっとした一言で子どもたちの察する能力に驚かされました。この子達の遊びから産み出される知恵全てがかわいく、生きていく力に繋がるのだろうと感じています。
子どもたちが遊んでいる中、テラスでこそこそ…よいしょっ!と先生たちがなにやら準備をしはじめました。すると”んっ?”とすぐ気がついた子どもたちが集まってきました。どこにそのアンテナがあるんだろう?とよく思うのですがちょっとした異変にも気づき「おもしろそうだな!」と集まってくるのです。机が出てきて何やら大きな機械も出てきて、かき氷の看板が貼り出されると「えっ!かきごおりやさん!?」「やったー!」と喜ぶ子もいれば年長のE君は「お金持ってない!急いで作って友達にも教えてあげなきゃ!」と今までの経験から考えて動く子もいました。そして1番最初に来店したのはきりん組のH君、つづいて同じくきりん組のR君、くま組のKちゃんH君とやってきてお店の前に並びます。
しかし、今から並んでいてもまだ準備中です。遊べないからと予約表を作って準備ができ次第呼ぶことになりました。その間も待っている子が大勢いたので園長が「今かき氷を食べたらお腹冷えてプールもできないよ。体をあたためてからじゃないとお腹痛くなっちゃうよ。どうする?」と言われてそこにいた年中児は「うーん…あ!いっぱい遊ぶ!」「じゃあ自分の先生にいつプール入るかきいてお願いしてきたら」「うん!!」と素直に担任の所へ行ってお願いしていました。そんな話を聞いていたのか、いないのか、年少すみれ組のKちゃんも園長の所に来て「Kちゃんもいちごのたべたい」とお願いしに来たのでまたまた園長は「先生に早くプール入って、かき氷たべたいってお願いしておいで」と声をかけました。するとタタタターっと担任に駆け寄って自分の言葉で伝えることができていました。年少のうちからお兄さんお姉さんたちの姿を見てできることが増えていくんだろうなと感心しました。
みんなが水鉄砲、プールと体を動かし、着替え終わった頃、♪ピンポーンパーンポーンかき氷やさんからお知らせです。分からお店をありますので予約表に名前を着いていたH様R様K様・・・はお先に並んで頂き、他の方はその後から順番にご用意いたします」と本当のお店でありそうなアナウンスが流れると、名前を呼ばれた予約者はききながら「ハイッ!」と元気よく返事をしていました。さあいよいよかき氷やさん開店です。「いちご1つ下さい!」「はい、200円です」「はい」としっかりやりとりしてかき氷を受け取ると溶ける前に!とパクっと食べ「つめたくておいしい!」「今日はかき氷あって良かった~!!」と喜んでいました。また、朝は雲が出ていたのに、天気も味方してくれ、かき氷を食べるときにはお日様も顔を出し暑い日にぴったりのかき氷屋さん開店となりました。これからまだまだ暑さは厳しくなりますが夏の暑さだからこそ味わえる食べ物、今だから感じられる水の心地よさなどを体験しながら、楽しく乗りこえていきたいなと思う今日この頃です。1学期も後少しです。夏休みはお休みの子もいるのでみんなで1日1日を大切に、笑顔いっぱいで家庭にバトンタッチしたいと思っています。