幼稚園の日記(ブログ)

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  2024年7月4日 木曜日

昨日から水遊び・プールが始まり子どもたちは大喜びで登園してきました。今朝、教師がミニプールに水をためていたのですが止め忘れてプールから水が溢れ出ていました。「大変!」と大慌てでもう1つのプールへ移しましたが、それでも水が多かったので、積み木や雨どいを持ってくると、水くみ遊びのスタートです。子どもたちもミニプールから終点の泥舟まで水を運んでくれました。積み木の高さを調節して水が流れるようにすると、船やカラーボールを流して、その後ろから水を流すとスピードが増し、「はや〜い」と楽しんでいました。

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そこでは、年少から年長までの大勢の子どもたちが遊んでいたので、すぐに雨どいの低い方の水がいっぱいになり、高い方の泥舟に入った水が少なくなっていました。そのことに気付いた古森先生は、「今度は雨どいを逆にしたらいいんじゃない?」とアドバイスをくれました。どうしたらいいか考えていると、その中の1人、ぞうぐみのYくんが「こっちを高くしたらいいんか!」と納得したように言いました。Yくんが年少から年長の子どもたちに指示を送り、「こっちの積み木を高くして」「ちょっと先生、雨どい持ってて」と言って、1つ雨どいを置くと「ちょっと試してみよう」と言って水の流れを確認して、うまく流れないと積み木の向きを調節していきました。そして、端から端まで雨どいをつなぐと完成しました。

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異年齢の子どもたちが協力してうまくつなぎ完成すると、再び水くみ遊びを楽しんでいました。

ひとしきり遊んだ後、駐車場に年中、年長児が集まりました。「何が始まるかな??」とワクワクしている子どもたちの前に古森先生がやって来てくれました。そして、見せてくれたのは大きなきゅうりです。

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「わあ〜大きい」と見ていると、「あれ?トンネルみたいに大きな穴があいているよ」と気づきました。誰に食べられたのか、「カラス?」「アリさん??」と声が上がると、古森先生が「きゅうりはお砂糖みたいに甘くないよね。だからアリさんとカラスは食べないよ。このきゅうりはダンゴムシが食べたんだよ」と教えてくれました。ダンゴムシがきゅうりを食べてあんなに大きな穴をあけることに私も驚きました。かぼちゃの苗に接木されたきゅうりの根本からは大きなかぼちゃの茎が伸び、かぼちゃの花が咲いていました。きゅうりの花よりも大きなかぼちゃの花、トマトの花、きゅうりの花も、みんな黄色の花で親戚です。

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ナスの花は紫色でその花の中には、てんとう虫がいました。「花の中にはあま〜い蜜があってアリさんやハチさんは別のお母さんの花に届けてくれるんだよ」「お父さんとお母さんが一緒になったら赤ちゃんができるんだよ。このてんとう虫さんにもありがとうだね」と話してもらいました。すると、きゅうりから「日の当たらないところで1人でいて、栄養も貰えないよ〜」と悲しそうな声が聞こえてきました。古森先生が「みんなは、野菜は嫌い〜食べたくな〜い!と好き嫌いしないでね。嫌いでも、少しだけでもいいから食べないと、このきゅうりみたいに小さい所や、大きい所、曲がった所ができるんだよ。栄養たっぷりとったら、きれいで、まっすぐ大きなきゅうりになれるんだからね」と話してもらうと、子どもたちは真剣に聞いていました。「みんなは肝油からも栄養をとっているよね。野菜にも肝油みたいな栄養も必要なんだよ」と聞くと、「この前、秀野邸に植えたさつまいも、も水やりも草抜きも栄養もあげれていないよ」と古森先生が心配して教えてくれました。それを聞いた年長児たちは真剣な顔になって、「栄養あげに行かなくっちゃ!!」と秀野邸へと出発です。

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そして、さつまいもの栄養は化成肥料と鶏糞です。「化成肥料は人間が作って強いから1の割合、鶏糞はニワトリのうんちで優しいから9の割合であげようね」と運転手の山本さんに教えてもらいました。

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一度聞いたことを子どもたちは、すぐに覚えて自分の知識にしていきます。

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そして、マルチの穴からさつまいもに栄養をあげて、「大きくなりますように!」と、願いを込めて幼稚園へ帰りました。

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今日、駐車場で古森先生が話してくれた生命の話、それを聞いて植物が元気に育つためには何が必要かを勉強できた1日になりました。いつもは給食を残すSくんも時間をかけて、せんぶ食べることができて、みんなから拍手をしてもらって嬉しそうでした。