2024年1月31日 水曜日
今朝、いまにも降って来そうな空を見て年長児のS君が「今のうちに遊ぼう!今日は雨が降るって言ってたよ」と朝早く来ている子ども達に呼びかけました。その声を聞いた子達はすぐに外に飛び出していきました。
すぐさまサッカーを始めた年長児のK君と年少児のSちゃんを見てびっくり。年少のSちゃんが年長さん相手に対等でボールの蹴り合いをしているではありませんか。年長児のK君は初めは年少さんなので少し遠慮気味に相手をしていましたが、だんだん本格的になっていきその雰囲気につられて次々と子どもたちが集まって来ました。年少さんから年長さんまで入り混じってボールを追いかけていました。小さい子たちも大きい子に負けじと走ってボールを追いかける姿を見てたくましくなったなと嬉しくなりました。
たんぽぽさんたちもこの時期、友達と群れて遊ぶようになってきました。フラフープの中に4,5人で入って汽車ごっこをしたり、築山でキャー、キャーと鬼ごっこをしたりと友達と遊ぶ心地よさを味わっているんだなと見ていて微笑ましく思います。「もうすぐ年少さんなんよ」が合言葉のようになってきたたんぽぽさんたちです。
さてお昼頃、幼稚園に戻ってみると、なんと鬼になった年長さんたちが次々とやって来ました。どうやら発表会の練習の合間を見つけて鬼のお面作りが始まった様です。
実は「もうすぐ豆まきなんよね~」のT先生のつぶやきを聞いてくま組のO君が廃材を使って立体的なお面を作り皆に呼び掛けると次々と自分ならではのお面を作り始めたようです。牛乳パックを広げてつなぎ合わせたり赤いスチール皿を見つけて目を開けたりと・・・まあそれぞれ工夫したお面をかぶって見せてくれて本当に驚きました。鬼の金棒は、厚紙をとげとげに切って棒にしたり、卵パックのポコポコしたところを1個ずつ切って繋げたりと作り方は様々です。そのうちその様子を見たぞう組さんたちも作り始め鬼同士の対決も始まったようですが・・・。何とそれらの鬼達1つ1つが個性的で子どもたちのイメージ、製作技術、表現力には本当に驚かされます。この生活の積み重ねが次の発表会の中で集約され保護者の方たちに見て頂けるのだと思うと今からとても楽しみです。
一方、年少さんたちは、発表会に向けて自分の役のお面や道具作りをしていました。こんぺいとうのお面を作っていたAちゃん、S君は、こんぺいとうのギザギザをはさみで上手に切っていました。その切り方も上手く、紙を動かしながら切っていたのには驚きました。また、「自分の道具はちゃんとできたかな?」の先生の言葉を聞いたすみれ組のIちゃんは自分でさっと作りかけの歯ブラシを持って来て、はさみでチョキチョキ、ブラシの部分を切り始めました。3歳児なりに教師の言葉を聞いて理解し、主体的に活動できるようになってきたんだなと嬉しくなりました。
それぞれの学年でそれぞれの育ちがあります。1年の終わりのこの時期になると満3歳~5歳児の育ちがしっかりと見え、教師としての驚きと感動を覚えます。これからも一人ひとりの輝く『キラリ』を見つけていきたいと思います。