2024年1月29日 月曜日
今朝、屋外遊ぎ場に登園してきたぞう組のSちゃんが「先生!あれ見て!」と指差した先には、真っ白になった築山がありました。すぐに築山まで走っていったSちゃんは、築山の表面を優しく手でなぞると「霜が降りてるよ♪」と嬉しそうに叫びました。「みんな、来てー!!」というSちゃんの声に年少・年中児が集まってきて、築山でスケートごっこが始まりました。以前にどうして霜が降りるのかを古森先生から教えてもらっていた年長児達は「空気の中のお水が冷えて、霜になっとんよ♪今日は寒いけんね。」と得意気に年少・年中児に話していました。年長児が経験したことを年少や年中児に教えたり伝えたりする姿が、幼稚園の中のあちらこちらで見られることが三葉幼稚園の良さです。年長児が三葉幼稚園にいるのもあと2ヵ月余りです。年長児とかかわれる時間を大切にして、年少・年中児には色々なことを吸収してもらいたいと思います。
先週の話になりますが、生活発表会の大道具に使う大きな段ボールがなかなか手に入らないと教師達が困り果てていたところに朗報が届いたのでした。色々な企業さんに問い合わせていたところ、土居田町にある田中段ボール工業さんが「大きな段ボールを取り扱っていますので、一度見にお越しください。」と連絡をくれたのです。すぐに工場に伺ったところ、大道具に使えそうな大型の段ボールがたくさんあり、色々なサイズの段ボールを加工しているところでした。幼稚園の子ども達が発表会の大道具や背景に段ボールを必要としていることや三葉幼稚園が廃材などの廃棄する物を再利用していることを話すと「こっちにプリントが擦れてしまって捨てる物があるんよ。」「大道具を作るんやったら、2枚組の丈夫な段ボールが良かろか?」と、廃棄する段ボールをたくさん持ち帰れるように快く準備してくださったのです。その段ボールを園に持ち帰ると、子ども達は大喜びで「にゃんきちの船が作れる!」「こっち持って!みんなで運ぶよ!」と男の子女の子、学年関係なく力を合わせて、せっせと段ボールを運んでいき、ご好意で譲ってくださった段ボールは全学年に行き渡ったのでした。
そして、今日は年中、年長児がオペレッタや劇で使う大道具を段ボールで作っていました。くま組では「いたずらぎつね」の劇に使う大きな木を作ろうと段ボールを運んでくると、そこに10人が横並びに座って、何やら相談を始めました。「10人のきつね役の人が入れる穴がいるけん、これくらいの大きさやないといかんよね?」と相談しながら穴の大きさを決めて段ボールカッターで穴を開けると「みんなが入れるよ♪」と満足そうでした。又、年中組では大きな海賊船を作っていて、海賊役の子ども達が船の中に入ると嬉しそうに船を運んでいました。
子ども達の発想やアイデアが形にできるのも、今回、田中段ボール工業さんがご好意で段ボールをくださったからだと感謝しています。周りの方々の協力や支えがあり、子ども達により良い保育ができていることに感謝し、発表会に向けて頑張っていきたいと思います。