2011年7月23日 土曜日
海の日の翌日は台風の接近で警報がでましたが、その日も子ども達はそんなことも跳ね返すほどの元気ぶり。窓を開けると台風の強い風が音を立てて部屋に入ってきます。すると開いた窓のところに顔を寄せて口を開け、目を細め肩で息をしながらいつもと違うその風を楽しんでいるのです。その表情といったらなんともユニークでした。「お部屋の中の物が飛んでしまうから閉めようね。」と言うと、しぶしぶ納得した子ども達でした。
その後は体を使ってのリズム遊びの始まりです。小さい子もそれなりにリズムに合わせて動きます。「歩こう」もトコトコトコ、走るのもトコトコトコ、動けるのが嬉しいのです。「ダンゴムシ」になるとハイハイの得意な子ども達は自由に動き回って元気なダンゴムシを演じてくれました。次に鉛筆転がりをすると、まだまだ腹筋、背筋、足の筋肉が弱いので思う所に行かずぶつかり合い、友達の手や足がからみ思わずニコニコになりました。前回りでは手をついてお尻をあげてクルンと介助をして回してあげるとちょこんと起き上がって上を向いて大満足。何回もしたいので次々とくるんくるん。こんな「じゃれ合う」感覚を大切にした運動遊びをしながら、友達や保育士と仲良しになるためのふれあいをみんなで楽しんでいます。
こんな動の後は静の時間も大切にします。みんなで手をつないで円になって座ると、次は何が始まるのかワクワクして待っています。紙芝居「アンパンマン」、目をそらさないで少しずつ集中できるようになってきました。みんなの大好きなアンパンマンの優しさを伝えたくて私達も心を込めて読んでいます。読み終えると「あにがとうごまいまちた」とカタコトで言えるようになってきました。生活のリズムを整えていくことで、一人ひとりの成長を見ることができる嬉しさを実感する毎日です。
台風が過ぎて青空です。台車に8名、歩いて14名のぴよぴよさんは、久しぶりのお散歩に出かけました。「あ、ダンゴムシがおる。」「どこいきよんやろ?」「お散歩よ。」と、自分たちの思いと同じだと感じる可愛いぴよぴよさんです。途中、預りのお兄さんやお姉さんに声をかけてもらって嬉しそう。その時です。カンカンカン。電車の遮断機の音に敏感に反応したYくんが「あ、電車」!皆一斉に見ました。言葉ではなく「あー」とすぐに見えなくなった電車を追いかけてまた歩き出します。手押し車を押しているおばあちゃんに手を振り、気になる物を触って手を白くして直線の道も子ども達には曲がりくねった道です。散歩の楽しさをしっかりと味わった後は、全員シャワーで汗を流しスッキリした子ども達でした。