2023年6月22日 木曜日
上の園舎では、昨日から大きな重機が入り、プール側の園舎から取り壊しが始まりました。もう私たちがいたひつじ・うさぎ組の部屋は見る形もないほど壊れています。この解体工事の様子を「本園においで」と声をかけてくださったのですが、昨日・今日と雨が降り、見に行くことが出来ませんでした。また、子ども達は水遊びもとても楽しみにして、ペットボトルも持って来てくれていますが、それもお預けです。仕方がなくお部屋での活動になりました。年少組では、アルバム整理をしたり、じゃんけん列車をしたりしていました。
その頃、年中さんの部屋ではよ~くお話が聞こえるようにと、新聞紙で大きな耳をM先生が作ってくれました。「すご~い!」「面白いね やりたい」と言う声が上がり、新聞紙を出すことになりました。
どうするんだろうと見ていると、さすが年中さん、新聞紙を広げるとそれを半分に半分に折って、ベルトを作ったり、丸めて剣を作ったりし始めました。女の子たちは、新聞紙を折り、そこに絵を描いてバックを作ったり、かわいい模様を描いてスカートを作ったりしてプリンセスに変身し始めました。「先生 ここ切りたいからハサミ貸して」とH君。自分の作りたい物を作るのに、何がいるか、どうしたらいいか自分で考えて言えるようになってきているのに成長を感じました。R君は新聞紙を折ると、その真ん中に赤のクレヨンでマークを描いて、変身ベルトを作ると、今度は新聞紙に絵を描いて切り、ベルトのように折った物にセロハンテープでとめると、「先生 ゴムがいる」「どうするの?」「ここにゴムをつけるとお面になるんだよ」「本当!すごいね 1つでいい?」ゴムをもらってつけるとかぶり、「仮面ライダー」と言って見せてくれました。女の子もプリンセスに変身しながら「お耳に付ける飾りを作るの」と、昨年年長さんのお店でイヤリングを売っていたのを覚えている子は、「ゴムをつける」「ゴムが欲しい」と言ってきました。そうやって次々と自分の作りたい物を作り、変身していきました。そしてK君はピストルを作ると、その中に新聞紙で作ったピストルの弾を詰め、「先生 見てて」と言って、「バーン」と言うと新聞紙のピストルから弾が飛んでいっていました。「すごーい!!」「弾が飛んだよ」「本物みたいだね」と言うと、とても嬉しそうに何度も打って遊んでいました。その横でH君は釣り竿と魚を作り、魚釣りをして遊んでいました。
こうして変身ごっこをしていっぱい遊んだ後は、作った衣装や小物は通園バックへ、そして残った新聞紙で破いたり、丸めたり、投げたりしていっぱいいっぱい遊びました。
その後はみんなで拾い、集めると「先生 ニコニコでないと雨が降るんよね」「ニコニコにしようよ」と袋に顔を描いて、てるてる坊主を作りました。明日は晴れますように!そして上の園舎に行って解体工事が見えますようにと祈りを込めて作りました。
一生に一度、見られるかどうかの大事業が真近に見られます。まるで怪獣のような大きな重機に壊されていく建物を、この目に納めておきたいと思います。ちなみに本園の園児たちの作品や絵には、この様子が表現されています。