2023年6月14日 水曜日
本日の田植えを前にした昨日、年長児は園内で田植えの練習を行いました。園長から「一粒のお米がたくさんのお米に増えること」や「1本では弱くても4~5本まとめて植えると強くなって倒れなくなること」などを教えてもらい、その話を興味津々で聞いていました。10cm程の苗を植える時には、親指と人差し指、中指。薬指でアヒルの口のようにして苗を持ち、泥土に植えて優しく手を抜く方法を教わり、実際に植えてみました。「植える時には水から緑の葉っぱの部分が出ていないといけないんだけど、どうしてか分かるかな?」という園長の質問に、すかさずぞう組のKくんが「太陽が当たらんといかんけん!」と自信満々に答えました。先週、さつまいもの苗植えでレインボーファームの方から「葉っぱに太陽が当たるように植えましょう」と教えてもらったことを稲の苗と結びつけることができていることに教師達は驚かされたのでした。
そして今日、もち米を植えることを聞いていた年長児達は、「おもちつきでおもちが食べれるように頑張って植える!」と気合いを入れて登園してきました。今年もレインボーファームの方々のお世話で堀内さんの田んぼでおもちつきに使うもち米の苗を準備してくださって、田植えをさせて頂くことになっていたのです。今日は昨日の泥舟に植えた田植えとは訳が違います。広い泥田に入って足をとられながら自分の力で歩いて入って、苗を等間隔で植えなくてはなりません。園長から「白いひもに付いている赤い印のところに苗を植えてね。泥に足を引っ張られないように大きく足をあげて歩こうね」と植え方と歩き方を教えてもらい、「田んぼの泥に負けないぞ!」「おぉー!!」と田植えが始まりました。今日は一人4回ずつ苗を植えます。昨日教えてもらったアヒルの口の手で苗を持ち、土に差し込んで苗が倒れないように慎重に手を抜いていきます。きちんと赤い印を確認しながら植えると、縦横きれいに苗が並んでいきました。「足が抜けん!」「歩きにくい!」と泥団子づくりの土や砂場の砂では感じたことのない感触を全身で感じながら、みんな笑顔で植えていました。中には尻もちをつく子や転んで全身泥んこになった子も笑顔で、さすが三葉っ子です。
子ども達の手植えの田植えが終わると、今度はドッドッド!!とエンジン音を鳴らしながら田植え機が登場しました。子ども達は「もぐらの手みたいなのがある!」と機械に取り付けられた苗田から次々と繰り出して田んぼに植わっていく様子を真剣な表情で見入っていました。子ども達の植えた田んぼの残りの部分にドドドっと機械の音と共に次々と苗が並んで植えられていき、やがて田んぼにはみんなが植えた苗と機械で植えられた苗が見事に並んで風に揺れていました。これからぐんぐん成長し、秋に稲刈りができるのを楽しみにしている子ども達です。
今日の田植えの様子をレインボーファームの方々も見守ってくださっていました。帰り際にレインボーファームの畑を見せてもらうと、なんと子ども達の背丈ほどの大きな大きなねぎ坊主を園長が見つけました。これには子ども達もびっくりです。幼稚園にお土産として頂いて帰りました。
今ではなかなか体験することができなくなった田植えですが、こうして子ども達が楽しんで経験させてもらえるのは、レインボーファームさんや堀内さんなど地域の方々の協力があってこそと感謝しております。これからも子ども達の遊びや体験が生きる力になるような保育を地域の皆様にも助けて頂きながら進めていきたいと思いました。