2022年12月16日 金曜日
今日も冷たい朝となりましたが、三葉っ子たちは「寒い!冷たい~!」と言って泣いたり部屋にこもったりしている子は見当たりません。寒い時はとにかく体を動かして遊ぶ!長縄跳び、サッカー、鬼ごっこ・・・・その時その時の自然に合わせて楽しく遊ぶのが三葉っ子達です。
そんななか、砂場の方から「わ~!すご~い!賢いね~!」というT先生の声が聞こえてきました。急いで行ってみると・・・・・驚きました。砂場でプールを作ろうと思ったりす組のK君とE君は、ホースをスコップの持ち手の穴に通すとその3本のスコップをまるで稲木のように絶妙なバランスで立てているのです。T先生の話によると始め2本で立てようとしたけれどすぐ倒れるのでE君が支えていましたが、もう1本をホースに通し3本のスコップを立てる位置を考え、少しずつ場所を変えていきながら絶妙なバランスとなったようです。又、そこに水を流す時も次々と水が流せる様、次のことを考えて2つのジョウロに水を入れて準備していることにも驚きました。その様子をずっと見ていたらいおん組のY君は「ワ~!すご~い!カッケ~(カッコイ!)」と絶賛し、次々と先生を呼びに行きました。一方、その反対側で遊んでいる年中さんたちを見て又、驚きました!!
こちらでもすごい装置が出来上がっているではありませんか。砂山とパイプを使って段差をつけ、上から下に水が流れる装置です。上のパイプから下のパイプにうまく水が流れ落ちるように調節していました。ぱんだ組のH君、S君たちを中心にTちゃん、Mちゃんたちも集まって来てその装置を使って水を流し、そこに池が出来上がっていました。2つの穴に水が溜まっているのを見て「メガネ池だよ!」と教えてくれました。次々と教師たちを驚かせて感動させる三葉っ子たちの発想力!感性!「原始時代から人間はこうして自分たちの経験から知恵と技術を身に付けてきたんだね。この子ども達を見ていると本当にそう思うね」と子どもたちの遊んでいる様子を見ながら園長とそこにいた教師たち達は話し、その場は温かく、やっぱり自慢の三葉っ子たちだと感心させられました。これも夏のピタゴラ水遊びや雨水あそびの経験がこんな風にその時、その場の遊びで生かされているのだとこの子どもたちの姿を見て改めて環境からの遊びがすべて学びになっていることを教師たちで確認し合いました。
さて、先生たちが大喜びしているそばで、先ほどの宣伝部長のらいおん組のY君は砂場の片隅で何やら実験を始めていました。見ると小さなスコップを3本持ってきて年中さんたちはどんな風にして立てたんだろうと研究していたのです。見ていたT先生に様子を聞きながら自分でも試してみようと思ったようです。
どこまでもどこまでも広がっていく子どもたちの発想に日々驚く幸せな教師たちです。
幼児たちの遊びは試行錯誤しながら次々と柔軟に思いを達成していく過程のなかで発達し続けていくことをしみじみ感じる今日この頃です。
完成したおもちゃではなく自ら考えたりやってみたり、柔軟に変化や進化させていける材料で遊び込む子どもの姿を 根気よく見守る事の大切さを実感しています。