2011年6月15日 水曜日
今日は、シャボン玉のコーナーを砂場に近い水場の側に移動して、ビックボスの遊具を正門近くに設置してみました。すると、いつもと違う雰囲気になったことで、朝から山登りの様にしてビッグボスを楽しんだり、木陰で涼みながらシャボン玉を吹いたりする姿が見られ、遊びやすい、見通しの良い、落ち着ける、子どもにとって魅力的な環境の在り方を考えさせられました。幼稚園教育は教師という環境も含めて「環境による教育なのです。」特にそこに好きな教師がいる、教師がいるだけで安心できるという人としての環境、子どもにとって魅力ある場や用具、教材を準備する環境を準備する役割を持つ教師、三葉っこにふさわしい教師ということを考えさせられました。
年長は昨日の約束通り、生石の農園にびわを採りにいきました。昨日、子ども達は、帰りの1号車の中で道路沿いにどれくらいのびわの木が生えているか数えていたようです。今日は、自分達の分だけではなくて年少さんや年長さんの分も持って帰ることを約束していたので、年長さんは、500個くらいの実がなっている所を想像して、教師達もとても楽しみにしていました。そして副園長が到着してすぐに、びわの実にかぶせている袋を取っていきました。すると…まったく想像したものとは違う状態になっていました。半分位の実が小さいままで生長がとまってしまい、シワシワになっていたのです。なぜこの様になってしまったのか副園長と考えました。おそらく、まだ木が若い上に実が小さいうちに袋をかぶせてしまったために充分なお日さまの光と水の栄養がとれなかったことだろうと、いろいろな原因を考えました。このことは、子どもを育てることにも共通して過保護にしすぎると子どもの生きる力もとめてしまうということを副園長から聞き、自然と人の成長には共通点があるなと感じました。
しかし、小さいながらもみずみずしい実もたくさんあり、副園長から採取ばさみの使い方を教わった子ども達はとても上手に使って一人ひとつずつ収穫していきました。その後、その場で少しシワがあるけれども黄色く色づいているびわを食べてみることにしました。見た目はいまいちですが、食べてみると水分が少ない分甘みがあって「おいしーっ」と言って食べていました。持ち帰ったびわは520個あって、園児全員一人一個ずつ食べることができました。
お部屋を覗きにいくと、「おいしい」「とってきてくれてありがとう」と、年少さんも年中さんも自分達で上手に皮をむいておいしそうに食べていました。ぺんぎん組では、びわに入った種が全部でどれくらいになるのか数えると31個のびわから115個もの種が採れたようで幼稚園で植えると張り切っていたようです。他のクラスでは家で植えると言って大事に種を持ち帰った子もいました。これからの様子が楽しみです。まだまだ小さいビワの実の小さい小さいビワの種、芽が出るにはちょっと若すぎるかな? 幼稚園では何かに利用できないかと研究中です。