2011年6月1日 水曜日
「今日は農園にいくぞー!!」と、張り切って長靴を履いて登園してきた年長児。行く前には、部屋でどんな風に植えるのかしっかりと聞いて、バスに乗り込みました。高木農園に着くと、畑をL字型に囲み、副園長の話を聞きました。「苗には、上と下があって、茎の切り口を下にして、右手で葉っぱがないところを持って穴の中に植えてね、手首まで入れた後は土をかぶせてね」と言う、副園長の説明をしっかり聞いて、各クラスに分かれて植えていきました。先日雨が降った雨水が田んぼにたまっていたのですが、足を取られないよう農園を世話して下さっている遠藤さんが水を一生懸命かきだして下さったことを子ども達に伝えると、「ええ!?一人で全部したの?」と、きりん組のNちゃんが声をあげてました。それでもまだ下は、ぬかるんで歩きにかかったけど、どの子も「やるぞー!」と気合を入れて田んぼに入っていきました。穴があいたマルチのところに苗を持ち、「根っこはどこ?」「ここにあるよ!」と、友達同士で教え合いながら植えていきました。片手で斜め30°苗を入れて苗をしっかり押さえ、左手で土をかぶせ「早く大きくなってね」と言いながらしていました。時々足をとられて長靴が脱げそうになるなど、大奮闘でしたが何とか、役員さんに手伝ってもらって植えることができました。遠藤さんから「しっかり植えとかんと、さつまいもが出来ないよ」と声をかけてもらい、子ども達の植えたところを点検すると、縦に植えていたり、穴の奥まで苗が入っていなかったりと、子ども達には正しく植えることを伝え、教師と役員さんで手直しをして、完全に植えることができました。
そして畑の周りには、そら豆・玉ねぎ・トマト・じゃがいもなど、夏野菜がたくさんありました。年中の時に玉ねぎを植えたことを思い出し、「うわーあんなに大きい玉ねぎだ!!」と、びっくり。又、園で栽培しているトマトのりりこと畑のトマトの違いも副園長が話してくれました。少し分けていただいた野菜は、金曜日の手作り給食に入れるそうです。これから田んぼの世話をしてくださる遠藤さんにお願いすることを忘れず、感謝の気持ちを持つようにしていきたいと思います。
園内のままごとコーナーでは、たけのこのふしとふしを切り、中の空洞の部分をまた半分に切り、お皿を作ってみました。それに野菜で作ったお料理などを盛り付け、楽しむ子どもの姿がありました。教師と一緒に駐車場から採ってきた背の高いたけのこを、このように利用することができ、ままごとが更に発展させることができました。身近な自然物や素材を様々な視点から見て利用することが出来る子ども達の姿を見て、素材を出していく教師の思いつきも、大事なことだと思いました。