2022年4月18日 月曜日
昨日、新年長児が入園式に真っ赤な花を咲かせて彩りを添えた開ききって終わったチューリップの花を球根が大きく育ちますようにと切り取りました。その花びらから色水を作ろうと今日から色水作りのコーナーが出来ました。昨年、一昨年と色水作りを楽しんできた年中、年長さんは、色水作りコーナーがあるのを見つけると、すぐに行って花びらをとるとすり鉢に入れ、ボトルからワンプッシュ水を入れて、擦り棒で擦り始めました。色が出るとR-1の容器にジョウロを使って上手に入れると「先生 見て」と嬉しそうに見せてくれました。
始めて色水作りを目にする年少さんは、年中、年長さんがしているのをじっと見ていました。すり鉢と擦り棒があくと恐る恐る見様見真似で花びらをつまんでいれると、同じようにボトルを押して水を入れていました。まだ擦り棒でどうこすると色が出るか分からない年少さんはとんとんと花びらを押してみたり、花びらを押したままくるくる回したりしていました。なかなか色が出てこなくて諦めかけていると、「こうやって こするんだよ」と年長さんに教えてもらい、こすると「先生 ピンク色になったね」と嬉しそうに教えてくれました。そしてコツが分かった年少のY君はこすって色が出来ると「はい」と教師に渡そうとしました。すると年長のA君が「これ使ってもいいんだよ」とヤクルトの容器やビニール袋が入っている所を指して、教えてくれました。そこでどれがいいか聞くと「袋がいい」と言うので、袋に入れて名前を書くと「ママに見せる」と言って大切に持っていきました。その後一度部屋に入り、トイレに行った後入り玄米を食べて、再び外に出てきた時もY君の手にはしっかり色水が握られていました。「持って来たの?」と尋ねると「うん」と言って見せてくれました。
一方ではどうやって作ったらいいのか真似をしてやってみるけど出来ないでたたずんでいたAちゃんには、横で色水作りをしていた年長のY君が「いる?」と聞き、自分が作った色水をヤクルトの容器に入れて「あげる」と手渡しました。
作り方を教えてあげたり、自分が作ったものをあげたりしている優しい年長さんの姿が見られ、ほほえましく思いました。
また年長児達は水がなくなると「先生 水がなくなった」と言いに来たり、後から来た子が「お花どこ?」と聞くと「ここだよ」と教えてあげたり、「袋は?」と聞くと「これを使って蓋をしてもらったらいいよ」と教え合って楽しんでいました。
今日から始まった色水作りを新入児達も年中、年長さんの真似をしながら色水を作るのを楽しんでいきたいと思います。またその中から花によって出来る色が違うことや水の量で色の濃淡が出来ること等々、色々なことに気付いていけたらと思います。
おまけの話・・・今日、園長が三輪車に乗っている子ども達のために、トラックに白線を引いてくれました。初めて白線を見た年少さん、その白線を不思議にそうに見ていました。そして白線の上をお母さん指でつんつんすると、白いのが指につき、驚いたようで、今度は足で砂を蹴ってかけていました。そして「白い線が消えると三輪車が走れないんだよ」と年長児達が三輪車で上手にその白線と白線の間を走っていくのを見ていました。
園でのことがすべて初めての年少さんにとって、すべてが不思議なことばかりなんだろうなぁを思いました。教師にとっては普通の出来事、日常的なことが初めての年少さんにとってはそうでない事、教師自身も”初めて”と言うことをもう一度認識して見ることの大切さを感じた一日でした。
今日の給食です。子ども達の大好きなカレー、お代わりをしていました。