2022年4月3日 日曜日
日によってはまだ肌寒い日もありますが、暖かさを感じることも多くなり、園庭の桜も咲きお花見も楽しめるようになりました。
3月28日、もも組の子どもたちと過ごす最後の1週間が始まり、1人ひとりとの出会いの日のことを思い出しては「あんなに泣いてたのにねー。」「こんなことできるようになったね。」「たくさん食べるようになったね。」などと保育教諭間で話すこともよくありました。
月齢の大きい子たちは身の回りのことを自分でしようとする子が増えました。自分の物は決められた場所に持って行ったり、食後の片付けをできないなりにもやってみようとします。ズボンも自分で持ちいっしょうけんめい片足ずつ入れようと何度もやり直し、両足が入るとおもいきり引っ張り上げ、お尻が出ていても『できた!』と得意気な顔を見せます。手伝われるのを嫌がることもあるので、手を出したいのをこらえつつさりげなく手助けし『できたね。』と喜びと達成感を共有しながら成長を感じて嬉しく思います。
あるよく晴れた日、園庭の幼稚園児たちの人数が減り、今だ!と園庭に遊びに行くことにしました。靴を用意していると、自分の靴を取っていっしょうけんめい履こうとしていました。つま先だけ入れて履いた気分になりさっさと行こうとする子もいれば、早く履かせて!とばかりに保育教諭に渡す子もいました。
砂場横まで行くと、Hちゃんはスコップを持ち地面をこすりつけるようにして砂をすくおうとしていました。まだうまくすくえませんが、少し砂が入ると「おっ!。」と言ってじっと見つめ、スコップをかたむけて砂が落ちるのを不思議そうに見ていました。Yちゃんは最初はサラサラした砂を両手ですくったり落としたりしていましたが、少し湿った土に気付くと両手でつかみ、手からなかなか離れないことに戸惑っているようでした。何でもない砂や土ですが、小さな子どもたちには不思議がいっぱいの遊びの素材です。自然の中で自然の物に触れ、感性や手足の感覚を大事に育てていきたいと思いました。
また3月に入園したばかりのNちゃんは、時々不安になっては泣いてしまうこともありましたが、この時はうさぎに興味津々の様子でした。近くまで行くとうさぎが少し動いてNちゃんは「あー!」「だっだっ!」と大きな声で話しかけて(?)いました。キャベツを食べる様子を指差して見ていたりしばらくうさぎに釘付けだったNちゃんの様子を見て、まだ小さいひよこ組さんですが、動物への関心や命を大切にする心を育てていきたいなと思いました。
さて、4月1日からはいよいよ新年度ということで、ひよこ組から幼稚園たんぽぽ組のお部屋に移行する子どもたちがいました。ひよこ組の中でも、1つ2つ上のクラスに進級する子どもたちがいます。各クラスの雰囲気も変わり、新年度のひよこ組がスタートしました。
れもん組は、もも組・みかん組から進級してきた子どもたちと新入園児が加わり22名となります。しばらくの間、第2園舎と遊ぎ場での生活となりますが、自然に触れながらのびのびと身体を動かしてたくさん遊びたいと思います。
新入園児や、環境の変化に不安になる在園児たちの中には、慣れるまでは登園時に泣くこともあるかと思います。後ろ髪ひかれつつかとは思いますが、笑顔で保育教諭にお渡しいただけたらと思います。いつ終わるかも分からないコロナ禍が続く中で、子どもたちに何をしてあげられるかを日々考えながら、保育教諭一同力を合わせてがんばっていきます。今年度もよろしくお願いします。