2022年3月15日 火曜日
今日は令和3年度の卒園式がありました。時刻は7時30分のことです。子ども達や保護者を温かい雰囲気で迎えようと教師達が戸外の準備をしているところに園長がやってきて、「ウォーターランドみたいな遊び場を作りたいんだけど」と提案しました。ウォーターランドとは、昨年の夏にペットボトルを使った水鉄砲大会が盛り上がっていた頃、園庭に水の流れるすべり台やシャワーの付いた遊具など水の遊び場を作って夏祭りとして開催した行事のことです。今年の卒園児達をあの時のウォーターランドのような楽しい環境で迎えたい。そして、卒園式後はたくさん遊んで帰ってほしいという園長の思いに賛同した教師達は「たのしいこといっぱいランド」を作り始めたのでした。
そうこうしていると卒園児達が保護者と一緒に笑顔で登園してきました。門で迎えた教師達から「おめでとうございます」と声を掛けられると「ありがとうございます」と言って、いそいそと保育室へと入っていきました。保育室では担任からコサージュを胸に付けてもらって、「卒園式本番だ!がんばるぞ!」と意気込んでいました。
今年は昨年よりコロナの感染が拡大したことで制限が強いられましたが、そこはこの1年間をどうやって工夫すれば楽しい保育や行事ができるのか考えてきた三葉の先生達です。卒園式の時間を短縮しながらも、温かい式になるように考えました。例年の形であれば子ども達の入場は2列なのですが4列での入場に変え、子ども達が自分の保護者のすぐ傍を通って入場できる通路にしました。この通路は密接を避ける間隔もとれ、子ども達は保護者の手拍子に迎えられ、堂々と入場することができました。
修了証書の授与は一人ずつもらっていたところを4人が同時にもらえるようにしました。4人が息を合わせて礼やまわれ右をして保護者のところまで証書を渡しにいきました。証書を渡す時には、「今までありがとう」、「送り迎えしてくれてありがとう」など、子ども達が自分で考えた感謝の言葉を伝えて証書を渡していました。マスク越しに微笑みながら歩いてくる子どもの姿を見て、目に涙を溜める保護者の姿がありました。
在園児からの別れの言葉は、在園児が会場に入ることができないため、動画で言葉を伝えてくれました。今までは卒園児の兄弟や代表の子どものみで別れの言葉を言っていましたが、年中児全員が動画に参加してくれ、その映像を嬉しそうに見ていました。
「今日、私達は三葉幼稚園を卒園します」いよいよ、卒園児の別れの言葉です。「ウォーターランド祭り、こどもだけの秋祭り、メルパルクのお泊まり保育・・・」子ども達の言葉と一緒に一年間の楽しかった思い出が蘇りました。「お父さん。お母さん・・・」保護者に向けての感謝の言葉の時には、子ども達の表情を見てもらうためにマスクをすばやく外して、「きみとぼくのラララ」を保護者や先生達と歌いました。
卒園式の後は心のこもった記念品をもらい、準備ができた「たのしいことがいっぱいランド」で遊びました。トランポリンや跳び箱のアスレチックコーナー、今まで遊び、慣れ親しんできた遊具や包丁を使ったままごと。そして、手作りのお金で買い物ができる先生達のお店などなど。子ども達が楽しめる遊びがいっぱいでした。そこで時間いっぱい遊んだ子ども達は、明日の自由登園を楽しみに「また、明日ね」と帰っていきました。
今年の卒園児達は、コロナ禍だったからこそ学び、体験できたことがたくさんありました。そして、子ども達の周りには、子どものことを1番に考え、行事や保育を実現してくれた先生達。そして協力してくれた人たちがいました。それらすべてのことを忘れずに、小学校に行っても三葉っ子パワーで明るく、優しく、元気に頑張ってくれることを願っています。子ども達の卒園までにかかわってくださった全ての人たちに、心から感謝したいと思います。本当にありがとうございました。