幼稚園の日記(ブログ)

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  2022年2月14日 月曜日

発表会まであと二日です。朝から子ども達は「今日リハーサルってお母さんが言ってた!」「発表会の服かわいいから早く着たいな~」とリハーサルが始まるのを心待ちにしていました。発表会の舞台やその周りを教師がいそいそと準備していると、リハーサル前に「ステージ使っていい?!」と年長さんの子ども達と先生が集まってきました。3連休前に教わったことを頭の中のコンピューターからぴぴぴっと呼び起こして、練習がしたいとのことです。先週頃からの年長児の成長ぶりは目を見張るものがあり毎日見ていて、とても楽しいです。一生懸命頑張る子ども達の姿は、なんてかわいくて素敵なんでしょう。保護者の皆様、首を長~く、なが~~くして待っていてくださいね。

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 ところで、先週木曜日に放送されたNスタえひめを皆様ご覧になりましたでしょうか?2歳児にもマスクを着用させる、というニュースが全国で話題になっておりますが、その前から三葉では2歳児にも無理なくマスクを着けられるようにと教師が援助していました。3歳以上のマスクが必須になり、半年以上経ちます。その間に子ども達のマスクの使い方も随分上手になりました。鼻が出ていたり、あごにかけていたりすると友達同士で「鼻、はな!」と教え合う姿はまさに現代を生きる子どもの姿だなと思います。私たちが子どもの頃にはなかった姿です。子ども達はこうしてコロナ禍に順応して強く生きていくのですね。たくましいなと思います。今週の発表会もコロナ禍真っ只中での開催です。私たち教師もどうにかしてできる方法を、と考えてやってきました。

 先週新しいアイテムが登場しました。「マスクバッグ」です。と、いうのも、舞台の上ではマスクを外した子どものキラキラ輝く表情を見てもらいたい、でも、直前までは着けておきたい。衣装にはポケットがないものばかりで、マスクをどうしよう・・・と悩んでいたところ園長に相談すると「バッグみたいなものがあればいいんじゃないかしら?」とアドバイスしてくれました。それまではゴムで首からぶらさげようか?(でも引っかけると危ないよなぁ)、洗濯ばさみでとめようか?(でもお腹に当たって痛いしかっこ悪いよなぁ・・・)と、トンデモ案ばかりだったのです。早速数名の教師で素材を何にするか、相談しました。不織布にしようか、カレンダーで作ろうか、大量にある布製のバッグを切って縫おうか?と、あぁでもない、こうでもないと様々な意見が出てきました。そこに「あ、ジップロックみたいなのは?」とK先生。「それいいね~!」「作ってみよう!」と早速試作品作りです。園長が「こんな紐があるよ!」「あ!それくださ~い!!」とわいわいあっという間に試作品の完成です。早速プレ年少と年少・年中の子ども達と作ってみようと先週末から取り掛かってきました。(年長児は自分で不織布の衣装にポケットをつけました。)子ども達のマスクバッグには自分たちでシールを貼って、世界でたった一つ、自分だけのマスクバッグを作ることにしました。小さい子は先生が切ったシールを、年少の得意な子や年中児は自分でシールを切って作りました。一つ一つのバッグにいろいろなアイデアが詰まっています。Kちゃんは、マスクバッグだから!と、隅のほうにマスクを作って貼りました。「ここに入れるってことよ」と、得意そうに教えてくれました。年中児に人気なのは「おにぎり模様」です。シールの色によって「これはおいしいおむすび、これはまずいおむすび」とオペレッタおむすびころりんに出てくるおむすびを一生懸命作っていました。三角を二つ合わせてリボンにしたり、△と□で家の形にしたり・・・形遊びを楽しみました。三葉の行事はすべて遊びの延長です。コロナの影響も三葉っ子は楽しんで、できる方法に変えてしまいます。この考え方を根っこにして、子ども達にはどんなときにも楽しく、たくましく、壁を乗り越えていく生き方を学んでいってほしいと願っています。・・・少し、話が大きくなってしまいましたが・・・いよいよ今日のリハーサルでみんなのマスクバッグのお披露目です!肩から下げるという方法を考えていたのですが、実際に着脱する子どもの姿を見て腰に着けることにしました。子ども達は自分で外して入れられるかな?衣装に合わせてみて、どうかな?教師の不安をよそに子ども達はまるでドラえもんの秘密道具のようにいわゆる“ドヤ顔”でマスクを外し、マスクバッグに入れていました。小さい子もなんとか自分で頑張っています。そのおぼつかない手元も見どころのひとつです。あたたかい目で見守ってあげてください。

 マスクバッグを身に付けて演技をする子どもの姿を見て教師は驚きました。「あれ・・・?すごく馴染んでいる!」

そんなことを言って教師達で喜んでいると、園長が「子どもの手が入っているからだろうね。きっと先生が綺麗に作り上げてしまっていたら違和感があったと思うよ。よかったね」と言ってくれました。子ども達も出番の直前にマスクを外し、出番が終わると退場しながらマスクを着け直しています。マスクバッグのおかげです。マスクを外すというリスクもありますが、それを最小限に抑えて子ども達の姿をなんとか保護者の皆様に見せたい、という私たちの思いが詰まったマスクバッグです。舞台裏ではいつも以上に感染対策に気を付けて行動し、みんな安全に発表会を終えられますように。今、そんな気持ちでいっぱいです。今週は楽しい一週間になりそうです♪日々変わっていく子どもの姿を側で見守れる、教師という仕事ってやっぱりいいな♪と、リハーサルの疲れもありますが(笑)感じています。また明日、「先生練習したい!」の声を楽しみに、子ども達の登園を待っています♪ 

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