2021年12月2日 木曜日
今日は最高温度6度という寒い1日でした。登園してきた子ども達は、しっぽとりをしたりマラソンをしたりして体をあたためていました。そんな中、うさぎ小屋の前で落ち葉を集めて遊んでいる子ども達がいました。それを見た園長は、「今日も寒いね。たき火でもしたいわね。」とつぶやきました。すると、子ども達は古森先生の話を聞いて園庭の真ん中に運び始めました。自転車に乗っていたすみれ組のT君、K君は友達に後ろのカゴに落ち葉を乗せてもらって運ぶ姿がありました。
たき火が始まると、教師達は「焼き芋」と言っていそいそと焼き芋の準備をはじめました。子ども達も加わって秋にみんなで掘ったさつま芋を洗って準備していきます。「寒い寒い〜」と言っていた子も煙を見ると集まってきて手をかざしていました。火がどんどん強く燃えていくのを見て歓声を上げ、友達同士で「あったかいね〜」と顔を見合わせていました。煙が空に向かって高く上がっていく様子を見て、M先生が「もえろ〜もえろ〜」と声をあげると、しゃがんでいた子ども達もジャンプしながら「もえろ〜!」とみんなでたき火を応援しながら見守っていました。気がつくとみんなでファイヤーレンジャーになりきって、火が上がる度に「ファイヤーパンチ!」「ファイヤーキック!」と言いながら楽しんでいました。年長児は古森先生から特別に許してもらって、自分達が集めた木や葉っぱを燃えている火のまわりに教師に「ここに」と必要な位置を教えてもらいながらたき火のまわりに入れることができました。
しばらくたき火を楽しんでいるうちにいい匂いがしてきて、焼き芋ができあがりました。「上手にできているかな?」と古森先生が味見をすることにしました。半分に焼き芋を割ると、ほかほかの湯気とトロッとした黄色いお芋が見えて、子ども達も「美味しそう!」「あつあつだ〜」と古森先生の手元の焼き芋に釘付けになっていました。古森先生は一口食べると、色々な表情をしながら最後にはほっぺたをおさえてニコニコになりました。子ども達は「美味しい顔だ!」と嬉しそうに見ていました。美味しい顔を見たうさぎ組のKちゃん、ちゅうりっぷ組のNちゃんは自分達も口を開けて「ちょうだい!」と言う顔をしていて、古森先生に味見の一口を特別にもらうことができました。
焼き芋が出来上がって各クラス3個ずつもらってみんなで分けて食べました。分けている時も「早くちょうだい!」「あったかい?」「美味しそう!」「黄色だ!」とそれぞれが口々に言っていて、食べた瞬間、「甘いね」「もっと食べたい〜」と笑顔で話していました。寒い日のたき火は体をあたためることもでき、ほかほかのおいもを食べることができて子ども達の楽しみの1つです。
そうしている内に、アイススケートに行っていた赤コースの年長児、年中児が帰ってきて焼き芋をした炭やアルミホイルを見つけて、「え?なにしたの!」と古森先生や残っていた教師を問い詰めました。鼻がよくきくりす組のS先生は、幼稚園に帰った瞬間「何か違うぞ!」と美味しそうな匂いに気付いていて、きりん組のAちゃんは、「おいも食べたんでしょ。いいな!ずるい!」と妹のいるさくら組まで抗議にきました。アイススケートに行っていたクラスにもお芋がとってあることを言うと、ご機嫌を直して「後で食べるからね!」と嬉しそうに帰っていきました。幼稚園でお留守番をしていた子も、アイススケートに行っていた子も楽しい1日になりました。
明日はいよいよ年長児のお店屋さんが開店します。子どもはもちろん、教師も楽しみです。