2008年4月23日 水曜日
今日は、年長5クラスで生石の農園に出かけました。年中の時に植えたじゃがいもは、半分に切った種芋から元気な青々とした葉が出ており、子どもたちも大喜びでした。じゃがいもの生長を観察した後、「なぜ、雑草を抜かなければいけないのか?」という話題になり、古森先生によるミニコントが始まりました。「一人じゃできないからMちゃん、ちょっと来てくれる?」と手招きされ、古森先生(雑草役)・ Mちゃん(じゃがいもの赤ちゃん役)・教師(じゃがいものお母さん役)になってトリオ漫才の始まりです。
じゃが母 「さあ!おにぎりですよ。Mちゃんいっぱい食べてね!どうぞ!!」 じゃが赤 「ありがとう・・・」 雑草 「もーらった!パクパクパク・・・。おいしいなぁ。ちょっと大きくなったぞ!」
じゃが母 「じゃあ、もう一回作ってあげるね!はい、どうぞ!!」 じゃが赤 「ありがと・・・」 雑草 「やったぁ!もーらった!パクパクパク。わぁ!こんなに大きくなったぞ!」 じゃが赤 「これじゃぁ、大きくなれないよ・・・。おなかすいたなぁ・・・。」
と栄養を取ってどんどん大きくなる草と、いつまでも大きくなれないじゃがいもに、農園中に子どもたちの笑い声が響き渡りました。笑いながらも、草引きをそる意味をよく理解したようで、一人ひとりが意欲的に、じゃがいもや玉ねぎと、玉ねぎの間にうまく入って、雑草を一生懸命に引く姿がみられました。 その中で「クラス対抗雑草山積み大会」もはじまり、らいおん組みでは、意欲を燃やした子どもたちが、いろんな所に少量置いてある雑草を集めまわったり、他のクラスの山から少しずつ運ぶという、ちょっとズルをしてみるなど、面白い光景もみられました。
草引きが途中で嫌になった子も、草引きをして暑くて疲れた子も、虫探しをして草引きをほとんどしなかった子も、草引きをする意味、みんなが食べているお米、野菜を育てている人はしんどくて嫌でも、みんなに食べてもらうために、汗を流しながらしてくださっている人がいることを古森先生が、話してくださると、子どもたちは神妙に聞いていました。
そして、じゃがいもや、夏採り玉ねぎが植えてある畑の一角に、12月に植えた春採り玉ねぎが育ち、収穫をしました。そこには、大きな玉ねぎがゴロゴロと頭を出して、力強く生長している姿がありました。一本の玉ねぎの茎を両手で持って力いっぱい引っ張ってみても、根が強くてなかなか抜けません。 まわりの土を取り除きながら、辛抱強く抜いた玉ねぎを、大切そうに抱きかかえる子どもたちに声をかけました。「金曜日の手作り給食で、この玉ねぎを使うからねー!!楽しみだねー!」
食育は、食べることだけでなく、自分たちの生活には色々な人がかかわって下さっていること、その人たちの働きに感謝すること、自分たちも人々の生活にかかわっていくことの大切さに気づくなど、心を育んでいくことにつながることを強く感じた一日でした。