2021年10月23日 土曜日
10月23日(土)ひよこ組の運動会がありました。コロナ感染警戒期の1ヶ月間、屋外遊ぎ場で身体をいっぱい使って生活してきた子ども達は知的にも体力的にもずい分、成長してきたように思います。2歳児は屋外遊ぎ場までの往復も普通の足どりで歩けるようになっています。そんななか運動会が近づいていることに気づいた保育教諭たちは、もも組・みかん組・れもん組の子どもに何をさせようか!と各クラスの保育教諭が、ああでもない、こうでもないと競技を考えていました。しかし思いついたのは、普段の子どもの生活とはかけ離れた内容でした。古森先生に提案すると子ども達のしている様子や大好きな遊び、親子の触れ合いなどを基本に考えるようとアドバイスを受けました。幼稚園児の遊びの中で保育園児が興味を示しているもの…。まず、「幼稚園児の遊びのアスリートはどうかしら?」と子ども達の興味の対象と動きを自由に遊ばせながら観察し、どれが使えるのか決めていきました。幼稚園の先生手づくりのアスレチックが大人気、そしてトランポリンにわくわくの子ども達。競技の内容が決まりました。こうなると子ども達は元気いっぱい、身体を動かし始めました。23日(土)までの1週間。子ども達の動きを見ながら、どんどん内容は変化していきました。そんな中、もも組の1歳児でまだ歩けない幼児はどうしようと、また壁にぶつかってしまいました。すると、「アンパンマンになれば」とまた古森先生のアドバイスです。保護者が両手にかかえてアンパンマンの子どもが飛んでいくゲームです。教師の腕にかかえられて、「アンパンマ~~ン」になると、あらあら子ども達の顔が笑顔になりました。またまた古森魔法は大成功です。そんな中、アンパンマン列車を見に行ったことで子ども達は、益々アンパンマンになりきっていました。繰り返し練習していく中、アスレチックのはしご渡りができなかった1歳児もできるようになるなど子ども達も、どんどん上達していきました。そうなると、保育教諭達も日に日に楽しくなっていきます。
そして当日の朝、準備が進んでいく中、ハプニングが起きました。風が強く吹き始め、テントが飛ぶ心配が出てきたのです。急いでテントを固定テントにかえることになりました。幼稚園の先生たちが率先して急いで移動させ、大きなテントを持ってきてくれ、なんとか間に合いました。また昨日まで予定になかった預かり保育の年長児と年中児の踊りが飛び入りで入ることになりました。これは保育園児の気持ちを高める為のまたまた古森先生の魔法のひとつです。幼稚園の先生たちはいきなりの注文に「大丈夫?」と不安そうでしたが、古森先生は平然と「大丈夫!」と年長さんと年中さんに出演依頼をすると、子ども達も胸を張って引き受けたのです。さすがみつばっこ。先生のグループ分けに年長児がこたえます。4つのグループのリーダーを中心に踊りが始まります。初めて参加した年中児も同じように真似して形はできあがっていました。すると、ひよこ組の子ども達は手拍子したり、首をふりふり、のりのりです。こうして幼稚園児のオープニングでひよこ組の運動会が始まりました。
①あそぼ!のコーナーは、トランポリン、ボール、アスレチックです。
2歳児は得意気にトランポリンをしたり、アスレチックをしたり。1歳児もやる気満々でアスレチックに挑戦します。1歩1歩、注意深くはしごを渡っていきます。落ちることもなく、渡りきることができました。保育園児達は幼稚園児の姿を見て同じことができるようになるのです。子どもは子どもから学ぶのですね。その成長にびっくりです。
②かけっこでは、単なるかけっこではなく、月齢に合わせて内容を変えていきます。れもん組はゴールの枝にくっついているボールを走って採りに行き、帰ってかごの中に入れる競争です。ガムテープでくっついたボールはすぐには採れません。テープを一生懸命はがして採る子、力いっぱい引きちぎって採る子、その姿もとてもかわいいのです。
みかん組は保護者と一緒に「よーいどん」をして先にゴールした保護者の胸のなかへ飛び込む子どものその笑顔はとてもかわいいのです。
もも組はお父さん、お母さんの腕に横抱きにしてもらってアンパンマ~ンに変身です。タンバリンを目指して走ります。アンパンチやタッチをするその顔は満面の笑顔です。このゲームはみんなして欲しいネということで「おまけ」でみかん組、れもん組も「アンパンマンに変身した~い。」とおまけですることになりました。2歳児はさすがです。アンパンマンになりきって手もこぶしを握り力が入ります。両手を伸ばして準備完了、嬉しそうな顔でお父さんお母さんの腕を借りて、飛んでいきます。保護者も笑顔です。
こうしてひよこ組の運動会は閉会しました。運動会を経験した大満足の子ども達は目が輝き、笑顔いっぱいです。保育教諭も古森先生の指導と子ども達の本当の笑顔を見せられてこの時期の子どもに大切なものに気付き、大きく成長できた1日となりました。古森先生の「子ども達の今の笑顔を忘れないで下さい」と言われた言葉は心にしみました。
私達、保育教諭も子ども達の笑顔が、1つでも多く見られるように、一日一日を大切にしていきたいと思います。今回も古森先生に魔法をたくさんかけていただいた運動会でした。幼稚園の先生にもたくさん助けていただきました。改めて認定こども園のすばらしさを感じました。何よりも保育士と教師が心をひとつにして1歳から5歳までの子どもを見守り成長を願い、喜び合える幼稚園でありたいとつくづく思いました。
保護者の皆様、お忙しい中ありがとうございました。