2021年10月20日 水曜日
今日は、気温も下がり風の冷たい1日となりました。
しかし、子ども達は半袖やノースリーブの子もいて心配する教師をしり目に、「おはようー!」とニコニコ笑顔で登園してきました。そして、所持品の始末を終えると、遊びたいコーナーに一目散に向かいます。
運動会の練習の間、使用を制限されていた三輪車も解禁されました。久しぶりに三輪車を乗った子は嬉しくてトラックをどこそこ関係なくピューと走り抜けます。そこで大きな問題が、、、
運動会の余韻を楽しみながらリレーやバスケット等をしている子たちがいる中で、三輪車も一緒に安全に遊ぶにはどうしたらいいか教師達が頭を抱えていると、やって来た園長の手には2枚の封筒がありました。円周を2本に分けその中間に「リレー」「さんりんしゃ」の文字が…。標識が立つと、子ども達はしっかりと約束を守り、2つのレーンに分かれて遊び始めました。遊んでいると、子ども達の中でもいろいろな問題が起こります。それでも、三葉っ子は大丈夫!!
知恵をいっぱい振り絞り解決します。三輪車の進みが遅くて渋滞してしまったときには、「遅い人は外を走ってくださーい!」と一生懸命に声をかける子、スピード違反や逆走している子を見つけて、警察官になりきり取り締まる子、リレーと三輪車でなかなか横断できないのを見て、交通整理をする子、片付けのときパズルのように三輪車を駐車させ誘導していく子、今日の園庭には、社会で生きる力がいっぱいつまっていたのです。どの場面でも、”子ども達って本当にすごいな!”とかかわる中で私まで嬉しくなりました。
先日の秋祭りではたくさんの方に協力していただき、獅子舞やお神輿、買い物を楽しんだ子ども達ですが、今日、なんと!!三葉に再び獅子舞が現れたのです!
どこからか〝ドンドコ″〝カランカラン″と太鼓や鈴の音が聞こえ、速足でその方向に向かっている子とその音をたどると、そこはくま組のお部屋でした。なんとそこでは、男児のダンボール太鼓に合わせて踊るくま組連の獅子舞がいました。太鼓の音に合わせて見事に踊る獅子舞に交渉し、うさぎひつじに来てもらうことを約束すると、うさぎひつじの子ども達は大喜び!!
部屋にやって来たくま組連は、進行の女の子も見事なら、のぼりを持つ子、消毒をする子がいて各自がしっかりとしっかりと役割を持ち様になっていました。ずっしりと構え、力強く太鼓の子がドコドコドコ…とたたき始めると、寝ている獅子舞が軽やかに動き始めます。獅子舞の頭に入っているKくんの振りは、教師も驚くほどの腕前。ビューンと獅子舞が振り向くと、子ども達はキャーキャーと嬉しそうに待ち構えます。そして、尻尾に入っているRくんにも注目です‼︎ペットボトルを尻尾に見立て、小刻みに震わせるその手は本物のようで慣れたものでした。
ひつじ組のEくんは「この獅子舞に噛んでもらうと幸せになるんよ!」と話すと、うさぎひつじの子ども達は、笑いながら頭を突き出していました。
昨年から続くコロナ禍の中で、三葉幼稚園の子ども達は沢山の地域の方々、園外の方々に楽しみ、喜び、愛情をいただき、様々な体験をしました。私達だけでは育てられない地域や社会に根ざすために、伝統行事に直接触れることで、地域の人々の優しさや助けを得て、生活が豊かになることに気付き、地域や社会、郷土を大切に思える人に育ってくれるに違いないと、地域社会に愛される幼稚園であることの大切さを改めて感じました。