2021年9月22日 水曜日
今朝、教師が園庭でトラックの線を引いていると年長の子供たちが「先生、はだしになってもいい?」と聞いてきました。「いいよ!」というと嬉しそうに教師が引いたトラックの線を走り出しました。しばらくして気がつくとリレーが始まっていてバトンの代わりはペットボトルになっていました。春頃からペットボトルの水鉄砲やリレーのバトンの遊びが盛んだったことから子供たちなりに考えて出てきたのだと思うとかわいくて、賢い子たちだなと嬉しくなりました。
今日年長児は砥部焼の皿の絵付けをしました。昨日、古森先生が今まで描いて集めて持っていた砥部焼の皿やお茶碗、コップを持ってきてくださり、子供たちがよく通る、目に入りやすい階段下に飾ってくれていました。それを見ていた子は「お皿に何描こうかな?」と期待を持ったり古森先生のお皿に「トンボとグルグルやけん…これはトンボグルグルって名前!」と題を付けたりと楽しみにする姿がありました。絵付けをする前にまずは砥部焼について話をしてくれました。「砥部焼って言うお皿は他のお皿とは違って石の粉でできてるんだよ。昔は砥部って所にある山は海の中にあったんだよ。それがどんどん大きく盛り上がって山になったんだよ。そしてその山にはたくさん岩があって削って石をまた粉々にして粘土みたいにしてお皿を作ったんだよ。他のお皿は土の粘土、砥部焼は石から作った粘土、さぁどっちの方が割れにくいかな?石の方が丈夫で落としてしまっても…ほら!割れないんだよ」と実際に転がして見せると子供たちはびっくり!!砥部焼の凄いところをたくさん聞いて期待の高まった子供たちでした。さあいよいよ絵付けです。イメージを膨らませすぐに描き始める子もいればある子は「先生カニ描きたいけん、この茶碗見てやっても良い?」と参考にしながら描き始める子、細かい所にこだわって描いている子などそれぞれのイメージを色々な表現で見ることができました。そうして出来上がった砥部焼は世界に一つだけのステキな、見ていて笑顔になるお皿が完成しました。終わってからも「出来上がったの早く見たい!」「いつできるかな?」と期待している姿が見られ子供たちにとってとても貴重な体験をすることができた時間となりました。子供たちが描いた絵皿は砥部焼観光センターに運ばれて、お薬を塗られて熱い熱い炉の中で何日も焼かれて綺麗な硬いお皿に変身してみんなの元に帰ってきます。子供たちは少しだけ小さくなって綺麗に変身したお皿が帰ってくるのを首をなが〜くして待っています。
今日の給食のメニュー
胚芽米・納豆揚げ・ひじきの煮物・オクラサラダ・パインかん