2021年6月28日 月曜日
週明けの今日、うすぐもり空のお天気のもと、いつものように園庭からはきゃっきゃ!!と明るく楽しそうな声が聞こえてきていました。あちこちで先週から人気のペットボトル水鉄砲で水をかけあういたずらっ子達の笑顔が見られました。ペットボトルの中の水が減り、底の方になってくるとキャップ側が空になり水鉄砲からはうまく水が出ません。年少児にはそれに気付かず「水が出な~い」とペットボトルをぺこぺこ押している子もいますが、遊びの中で自分なりに出し方のコツがわかり自然にそれを習得しているようです。年長児のAちゃんはそのことに気付いてキャップ側を下向きにしてぴゅっぴゅっと水を出して遊んでいました。しばらく遊ぶうちにAちゃんが下に向けて出していた水鉄砲を勢いよく“ぶんっ”と上向きに振りました。すると、キャップの穴からシャワーのように出ていた水がふわっと宙に舞い私の頭の上くらいから降ってきました。それにみんな大喜び!「もう一回やって!!」とAちゃんの周りに友達が集まってきました。毎日、新しい発見をキラキラした目で教えてくれる子ども達を見ているだけでとても面白く頼もしく思います。
今日プールの前にみんなで円になって盆踊りをしました。盆踊りの後、古森先生がみんなに七夕祭りの話や水遊びの話のあと「どうして水分補給が必要なのか」話をしてくれました。水鉄砲で遊んで地面が濡れてもいつの間にかすぐにカラカラに乾いて白くなってしまうことを経験からわかっている子ども達に体の中のお水も汗やおしっことして外に出てしまう事、又、お水が体の中からなくなると血がドロドロになって巡らないことや頭が痛くなって倒れたり、皮ふがカサカサになったりすることを教えてくれました。もちろん、教師からも声掛け援助はしますが、自分達で考えて少しずつお茶やお水を飲もうねと約束しました。
その後、年中児はプールに入る前に先週の金曜日に収穫した時に小さかった夏野菜達がお休みの間にどうなっているか観察しに行きました。「野菜もカラカラになるからお水をあげなくちゃ!」と各々、思い思いの容器に水を汲んで集まりました。家から持ってきたお米のとぎ汁、ペットボトル、お鍋、やかん、卵焼きのフライパン、製氷皿、カップ、うす~いお皿、スコップ!!大切な水をこぼさないようにそっと歩いて駐車場まで歩きましたが、こぼれてほぼ水がない子もいて「あれ?」と首をかしげつ微笑ましい姿が見られました。
初夏の野菜の生命力はすごいです。金曜日に全部収穫したはずなのに、土日の間にもう大きく採り頃になっていました。又、新たに赤ちゃんきゅうりやピーマンがたくさんできていることにも気づきました。卒園児のMちゃんが苗を持ってきてくれたひょうたんにも赤ちゃんがたくさんできています。赤ちゃんひょうたんもお母さんひょうたんと同じ形なのです。「かわいい」とうっとり見ていると「ひょうたんの赤ちゃんかわいいね。お母さんひょうたんと同じ形だね。みんなもお母さんのお腹の中にいる時、もう人の形になって手と足をぎゅって曲げていたんだよ~。」と通りがかった古森先生が教えてくれました。赤ちゃんひょうたんも、赤ちゃんきゅうりも赤ちゃんトマトも、カタツムリもクワガタもおたまじゃくしも、全部「みんなと同じ『命』を持っているんだよ」と子ども達に言うと「うん。命、命!」とわかったような表情でうなずいていました。が、植物や動物、生き物を大切に思う心や命を頂いて生きているという感謝の気持ち、世話をするという責任感等、一朝一夕では育たない心や、道徳的な部分を遊びや経験を通して育てていきたいです。