幼稚園の日記(ブログ)

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  2021年3月16日 火曜日


昨年の3月からコロナウイルスの流行により様々な制限がなされてきました。そんな中、卒園児である年長児達は4月から保護者を園内に迎え入れることなく、子供だけの生活を楽しんできました。人の手を借りず自分達が自分達のために自分達で生活を創ってきました。そして今日の日を迎えました。今年だからこそ子供達の1番素敵な姿を保護者には見届けていただきたいと古森先生をはじめ、沢山の先生方が手伝ってくださり卒園式には感染対策もしつつ心のこもった温かい雰囲気の中子供達を迎える事ができました。今日は心配していた天気も、一瞬雨が降ったものの三葉っこパワーで太陽が顔を出して祝ってくれました。

ホールに上がる前、各クラスに集まる子ども達の顔はみんな笑顔で「おはよう!」と元気いっぱいでした。1人ずつコサージュを付けていると「ドキドキする…」と緊張する子もいれば,それを聞いて「大丈夫よ!かっこよくすれば良いだけやけん‼︎」と励ます子と大人びた会話が聞かれました。

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いよいよ入場です。入場口に並び、先頭のA君は「用意はいいですか?」という掛け声に『はいっ!』と気合いの入った返事と共に入場です。卒園証書授与ではどのような形が今年の子供たちにとって1番輝く形になるのかということを園長が考えてくれました。一人ひとり名前を呼んでもらって証書を受け取ると中央の花道を保護者席に向かって歩きます。花道の両側にも子ども自身が作った花が飾ってあり,その花にはそれぞれ名前が入っていて雰囲気をさらに盛り上げています。三葉幼稚園の年長128名、みんなそれぞれ色々な個性がありますが、どの子も堂々と花道を歩き笑顔で証書を渡す事ができました。保護者には式中はスマホ、カメラの使用はお断りして、その代わり子供の晴れやかな笑顔をレンズ越しではなく目に焼き付けて頂きたくお願いしました。

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園長の話の中で、今年の子供たちはコロナ禍の中でたくさん遊んで、遊ぶ為に友達と協力し合い自分達で一から準備し”こどもだけの〇〇”をたくさんする事ができました.次に「みんなに質問です小学校に行ってもし困った事があったらどうする? 1.泣いて学校に行くのをやめる 2.お母さんに言いつけて怒ってもらう 3.友達と助け合って解決する 4.学校の先生とお家の人と相手の友達と話し合う さあ、みんなならどうする?」と問題が出されました。すると即答で「3番‼︎」と子どもの中から返ってきました。その姿に今まで何事も話し合って主体的に進めてきた生活が身に付いてきているのだと実感し、これからの小学校生活でも、周りの人たちと助け合い、乗り越えられると確信できた場面でした。そして「頑張り過ぎなくてもいいんだよしんどくなったら助けを周りの人に求めていいよ」と言ってもらい子ども達はもちろん、保護者や教師もホッとする温かい言葉をもらいました。古森先生や遊びの部屋の講師の先生方にも今までのお礼を伝え,無事、式を終える事が出来ました。

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今年は本当にたくさんの方々が三葉の子どもたちの為にと様々な援助をして頂きました。みかん類の差し入れ,ポテトフライのじゃがいもの差し入れ、お祭りの地域の獅子舞、御神輿の貸し出しと普通はあり得ない嬉しいプレゼントがありました。園長が言ってくれたように子どもたちは困った事があっても頑張り過ぎないように,ときには友達に助けを求め協力して何事も乗り越えていけるに違いないと信じて送り出したいと思うと同時に、小学校に行っても頑張ってくれますようにと祈る思いになりました。この一年たくさんの事を子どもたちと経験し,私自身も学びました。保護者の皆様には未熟な私たちを信じて預けてくださって、暖かく見守ってくださって本当にありがとうございました。