2021年1月22日 金曜日
伊予柑がりに行ってから、毎日伊予柑を食べて元気いっぱいの子ども達です。最近は、長なわとびに夢中になる子が多くなり、特に年長さんは、列に並んで順番を待っています。友だちが、「1、2、3…」と数を数えて、何回跳べたか、競い合うようすを見て、年少さんも別の縄の前に列をつくり、ゆっくりとジャンプして、1回でも跳べると、「やった!」と大喜びしていました。また、年長児は、個人縄跳びにも挑戦して、「いーち、にーい」とリズムをとってジャンプしていました。年少さんは、その縄自体の使い方がわからないという事があり、ロープのように引っ張ったり、何かに巻きつけて遊んだりしていたので、「おいで!こうするんよ」と誘い、両手で持って、「回してピョン」「回してピョン」と教師が実際にやって見せて、声をかけていくと、少しずつコツをつかみ、友だち同士で挑戦するようになってきました。いろんな遊び道具があっても、正しい使い方を指導しないと、プラスになるはずが、マイナスになるのではないかと感じました。
みかん王国えひめの子ども達なのに、伊予柑の食べ方がわからなくて、多くの子がかぶりついていました。1個の大きな伊予柑の皮をむくと、9房くらい入っています。1つを3人分にして、3房ずつ子どもに渡す事を古森先生が提案してくださった事には理由があり、まず、3つの房を1つずつ外すこと、そして、薄皮をむいて中身を出して食べること、その中に手先を使う要素がしっかりと入っているのです。わざわざ手先を使うための道具を買わなくても、自然の中で生活しながら、人は成長していけるのだと思いました。
また、食べ物には、それに応じた食べ方というのがあり、普通のみかんは丸ごとでもいいけど、伊予柑はそうではない。果物に限らず、どんな料理にも作ってくれた人の心があり、「こんな風に食べて欲しい」という思いがあります。そのことを忘れないでいて欲しいと、古森先生から教師たちは教えられました。子ども達が、「社会に出て、生きていける人に」という願いを忘れずにいたいと思いました。