2020年10月3日 土曜日
少し前に子ども達の遊びに使おうとくじ引きの箱を作ることにしました。材料は空き箱と台所用の排水口蓋「ゴム製」を使いました。中には子ども達の大好きなボールや人形等の景品が入っています。
時々品物を変えて「今日は何が出てくるかな?」と楽しみにしながら箱に手をいれて遊んでいたある日、そろそろお芋掘りの季節だから箱の中にお芋を入れてみようかな?ツルを引っ張って次々お芋が出てきたら楽しいかも・・・と思いつき試しに作ってみました。スズランテープのツルには3歳のSちゃんが作ったお芋の葉っぱも所々に付けてよりお芋らしくしました。
その日は子ども達にはまだ内緒にして箱を棚に置いて置くと夕方ぴよぴよの部屋にやってきた学童保育の小学生がその箱を見つけて「先生これ何が入っとるん?」と聞くので「さぁね〜気になるなら手を入れてみたら?」と答えると「え?いいの?よし!」と手を入れスルスル・・・「わ〜お芋が出てきたぞー」「あれ?繋がっとる、どこまで繋がっとるんやろ。」と夢中になって引っ張りました。そして、中に1つだけエンジ色のお芋を見つけると「これちょっと違う、じゃあ、これを引いたらアウト!その人は1回休みにしよう。」と自分達でルールを作って遊び始め、エンジ色のお芋が箱から出てくるたびに大笑いしながらお迎えがくるまで遊びがずっと続いていました。
翌日、ぴよぴよの子ども達にもその箱を出して見ました。ところが小学生なら簡単に取り出せたのに途中引っかかって思うように出てこないのです。あららこれは大失敗‼︎保育士が手伝ってしまってはワクワクする気持ちも半減してしまいます。
そこで、少し遊び方を変えてみることにしました。
今度は小さな箱ではなく大きい入れ物にしてちぎった新聞紙をお芋にかぶせて中が見えないように隠しました。
すると、子ども達はすぐに興味を示して新聞紙の中を探っていき「あ!お芋がでてきたよー」と嬉しそうに言いました。
そして、次々と連なって出てくるお芋のツルをたぐり寄せながら「まだあるかな?」「あ!これ何?」とお芋以外にもダンゴ虫やミミズなど土の中にいそうな物を作って入れておいたものを手に取って見せ合っていました。
そしてふと誰かが新聞紙をパーっと振りまいたのを見てもうそこで違う遊びへと変わっていきました。ひとしきり新聞紙で遊ぶと今度は掘り出した1本のツルに何個お芋がついているか数えたり色の違うお芋やダンゴ虫を持って「あったあった」と喜んでいました
一度掘り出したお芋をまた新聞紙を集めて中に戻して何度か繰り返し遊んでいる子や手に触れたツルをたどっていくと友達と同じツルをお互いに引っ張り合っている事に気付いて大笑いしている子、ツルをうんとこしょと肩にのせて部屋をぐるぐる歩いて 回る子など様々な遊びを楽しんでいました。
くじ引きの箱を使おうと思いついた私たちの予想は見事に外れ残念でしたが遊び方を変えたことで誰もが楽しむことができました。
そして、また試行錯誤しながらこれからも楽しい遊びを提供していこうと改めて思いました。
今も夕方になると学童さんたちとぴよぴよの子ども達は的当てやカードゲーム、爆弾ゲーム、絵本の読み聞かせなど一緒に遊びながら和やかな時間を過ごしています。