2020年8月9日 日曜日
梅雨明け後、暑い日が続いていますが子供たちは元気いっぱいに過ごしています。幼稚園の園児たちは、夏休み中屋外遊ぎ場第三園舎で生活しているため、園舎にはひよこ組の子供たちだけとなっています。今がチャンスとばかりに園庭を使い放題。陽差しや気温、子供たちの様子に気を付けながら外遊びを楽しんでいます。
「お外に行くよー。」と声をかけると、何も言われなくても帽子を取りに行きます。自分で被れるようになったよ!と得意そうに見せます・・・が、前後が逆になっていたりゴムがおでこで止まっていたり可愛い姿が見られます。「できないー!」と言って来る子もいますが、4月当初に比べると自分でやってみようとする姿が随分と見られるようになりました。
園庭では、すべり台やブランコ、三輪車やボールなど思い思いの場所へ走って行きます。三輪車はまだペダルをこぐことはできませんが、地面を蹴ってちょこちょこと進む姿はなんとも可愛らしくて見ていると、一方ではAくんがお友達の三輪車を押し始めました。押してもらったBくんは急にスイスイと動き出して少しびっくりした様子です。Cちゃんは『やったー楽ちん!』とばかりに嬉しそうな笑顔です。
そしてこちらではボール遊びが始まりました。1つのボールを競うように走って追いかけます。そのうちDちゃんは拾ったボールをEちゃんに向かって投げたり手渡したりしていました。投げたボールが違う方向に飛んでいく度に2人で大爆笑です。自分が投げるとすぐに両手を広げて『こっちこっち!』と言わんばかりの表情で待っています。言葉はなくてもなんとなくキャッチボールのようになっていました。
子供たちは、自分だけで遊ぶ世界から少しずつ周りに目を向け、他者とコミュニケーションをとろうとします。ぎこちないながらも友達と関わろうとする姿は、見ていて微笑ましいものです。もちろんその中でトラブルも起こります。思うようにいかず泣いたり怒ったりしますが、それを繰り返しながら我慢すること、待つことなど社会のルールを知っていきます。
そして日は変わり、この日も園庭はひよこ組が独り占めです。みんな自分で靴を履きます。早く遊びに行きたくて頑張ります。履けたら砂場にダッシュ!
蚊の対策もしながら、できるだけ涼しい日陰で遊ぶようにしています。みんな砂場に座り込んで黙々と砂の感触を楽しんでいます。「何作ってるの?」との問いかけにも答えることなく夢中で手を動かしていました。
その時です。保育教諭が園庭の真ん中に水を撒き始めました。それに気付いた子供たちが砂場から飛び出して行きました。水しぶきの下をちょっと肩をすくめてくぐったり、手を伸ばして水に触れようとしたり、ホースが自分の方に向くと急いで逃げたり、その場は笑顔と歓声にあふれていました。「ぬれちゃったー!」と嬉しそうな笑顔にこちらももっと楽しんでほしくてホースを動かす手にも力が入ります。水しぶきを追いかけたり逃げたり、水の冷たさを感じながら楽しむことができました。
まだまだこれからが夏本番です。体調や衛生管理、感染症対策に十分に気を配りながら、この暑い時期ならではの砂や泥、水などの感触を思う存分楽しみたいと思います。