2020年6月19日 金曜日
今日も朝は昨夜からの雨が残っていて、大雨洪水警報が発令されていましたが子ども達が登園して来て遊び始める頃にはすっかりやんで雨でできた水たまりに溝を掘って別の水たまりとつなげたり、裸足で園庭を歩き水を沢山含んだ砂の感触を味わったりしていました。
朝バスで遅コースを迎えに行くと、りす組のK君が虫かごを持ってバスを待っていました。中に何が入っているのか聞いてみると、「クワガタが入ってるんよ。」と虫かごの中を見せてくれました。バスが信号待ちで停ると、虫かごのクワガタが気になっていたバスのおじちゃんが「ちょっと見せてや。」と声を掛けると「昨日パパが捕まえてくれたんよ。」と虫かごを見せました。するとおじちゃんが「りっぱなクワガタやなあ。」と言ってくれ「パパ凄いやろ」と自慢げに言っていました。
その後教室に入って、片付けをした後部屋の真ん中にあった机に虫かごを置きじっと眺めていたK君に後から登園してきた友達や、水分補給に帰ってきた友達が「K君何見てるの?」と近ずいて覗きこみました。クワガタを見つけると「わー。クワガタやん。」と大騒ぎになり、それを聞きつけたぱんだ組の子ども達も来て頭を寄せ合って虫かごを覗いていました。
しばらくするとY君が「先生クワガタが載っている本がない。」と言ってきました。Y君と一緒にぱんだ組の本棚を探し一冊の図鑑を見つけて開いていると、M君が「図書館に行ったらあるかもしれんけん先生行ってみん。」と誘いかけてきました。そこで一緒に図書館に行って、一冊一冊手にとり探しクワガタが載っているカブトムシの本を見つけると「先生あった。」と嬉しそうに本をかかえて持ってきました。教室に帰ると「見つけたよ。」と友達と一緒にどのクワガタなのか調べ、飼育の仕方も見つけて調べることが出来ました。この一連の出来事を担任に話すとO君が朝カタツムリを探していた事を聞きました。そこで、カタツムリが何処にいるのか調べてみることにしました。O君とMちゃんに声をかけもう一度図書館に本を探しに行きました。カタツムリの本を探していると、Mちゃんが「これK君に持っていったら喜ぶんじゃない。」とクワガタの本を持っていました。そしてそれをK君に「クワガタの本まだあったよ。」と渡していました。自分の事をしながら友達のことも気にしていて声をかけるMちゃんの四歳と思えない気使いにとても感動しました。園での生活や活動の中でこれからも子ども達がお互いの気持ちを大切にしていけるように援助していきたいと思いました。