2010年12月6日 月曜日
今朝、バスで子ども達を迎えに行くと、保護者の方が「先生、あれ見てください。」と家の方を指差しました。その方向を見ると、フリースクールで作った干し柿が軒下に吊るされていたのでした。「今から、食べれるようになるのが楽しみです。」という、保護者の方の笑顔を見て、とても嬉しくなりました。幼稚園に着くと、テントの所に年長児が集まり、何やら話をしていました。覗いてみると、干し芋と干し大根を囲んで、フリースクールに来ていなかった友達に、ぞう組のTくんが、「太陽パワーをもらって栄養いっぱいにしよるんよ!」と得意げに話していました。フリースクールで学んだことを、分かるように説明しているTくんの姿を見て、さすが三葉幼稚園の年長児だなと感心しました。朝は冷え込むため、包丁ままごとのコーナーには、風を防ぐシートを張りました。冬の訪れもそんなに遠くないこの時期は、寒さが突然やって来ます。寒さを防ぎながら楽しく遊ぶためには、どのように工夫していけば良いか考えたり、先人の生活の知恵を知ったりしながら、子ども達には生きていく知恵を身に付けていって欲しいと思います。
さくら組では、最近「戸外で体を動かして遊ぼう!」を合言葉に、外でサッカーをしたり、縄跳びをしたりして遊んでいます。先週からは登り棒に挑戦する子ども達の姿が見られるようになりました。そして、驚くことにさくら組のKくんは、手と足を器用に使って、登り棒の頂上まで登ることができるようになっていました。これには、周りにいた子ども達から拍手が起こり、Kくんは少し照れくさそうにしながらも嬉しそうでした。今、年少児は年中・年長児の姿に憧れを持ち、色々な遊びをしています。つりかん、鉄棒など年少児一人の力では難しい遊具には、教師が援助しながら、子ども達が満足感や達成感が味わえるようにしていきたいと思います。
また、今日は11月以降に入園してきたひよこ組の子ども達と駐車場の畑に植えているさつまいもを掘りに行きました。満3歳児が教師の話しをしっかりと聞いて、さつまいもが折れないように丁寧に掘る姿に、ここでも感心させられました。掘っている途中、幼稚園の近くを通るJRの踏み切りの音が鳴り出すと、「電車が来る!」というYくんの声を合図に、ひよこ組全員が一列に並んで、電車が通るのを眺めていました。私は、ひよこ組が素早く反応し、同じような行動をする姿がとても新鮮で面白く感じました。何にでも興味や関心を示し、ちょっとした変化にも反応する、満3歳児の感性の豊かさに驚かされたのでした。
「みんなで玉ねぎを植えたよ!」 年中組
例年は、年長児が行っていた玉ねぎの苗植えに、今年度は来年度、年長組になる年中児が植えに行きました。副園長から、玉ねぎの苗は種から育てたことを聞き、子ども達は「へぇー」「すごい!」と驚いていました。教師達の中にも、初めて見た者もいて、感心して聞いていました。「苗をお日様が出てくる方に向けて、寝かせて植えるよ。」と副園長に教えてもらい、子ども達は1本1本丁寧に植えていきました。今後も、来年収穫することを楽しみにしながら観察したり、水やりをしたりしたいと思います。
また、農園にはびわの木やいちじくの木もあります。そのびわの木は、たくさんの花が咲いていました。副園長から「びわの花にたくさんの蜂が来ているよ。みんな、お化粧をして次の花の所に行っているね。」と話してもらうと、「うわー!みんながお引越しをしてる!!」とWちゃんが声をあげました。ミツバチだけでなく、小さな蜂からチョウチョまで集まり、大盛況のびわの木でした。そして、いちじくの木は、大きなグローブのような葉っぱが黄色く色付き、地面にポロポロと落ちていました。その葉っぱを副園長が1枚持って、子ども達の所へやって来ると、それを見たMくんは「その葉っぱに目を開けたらいいね!」と言いました。それを聞いた副園長は、たくさんのいちじくの葉っぱを採って、袋に入れてくれました。帰ってから、そのいちじくの葉っぱはお面や扇子に、びわの葉っぱはロバの耳にして遊ぶ姿が見られました。子ども達の発想力や表現力の素晴らしさには、感動するばかりです。ただでは帰らぬ、三葉っ子達はたくさん学び、吸収しながら成長しています。