2007年11月27日 火曜日
先日から幼稚園の園庭には紅葉した落ち葉が舞い散っています。先日の午後のことです。そんな落ち葉で子ども達を遊ばせてあげたいと私達教師は一つの場所に掃き集めました。そして今朝、園庭の落ち葉の美しさに気付いた古森先生はその掃き集めた落ち葉を見て「なぜ集めてしまったのか」と残念そうに聞かれたのでした。今朝の落ち葉は赤や黄色、緑と本当に色が一枚一枚違い、落ちていても見とれてしまうような美しさがありました。今日のあの自然が作ってくれたじゅうたんは今日しか見られないのですよね。『今しかできない体験を子どもたちにさせてあげたい』それこそ私達の目指す「心のある保育」であった事に気づかされた言葉でした。また、用意しなくても自分で遊びを見つけていく事のできる三葉の子ども達にとってよいと思ってした事であっても、やり過ぎは子どもの考える力を遮断してしまう事になるのです。古森先生の言葉を改めて見てみると自然に落ちた葉と集められた葉では色の発色も違い、周りの環境との合性も全然違って私自身驚かされました。幼稚園の今年の紅葉は本当に素敵で「京都に行かなくてもいいね」と教師達は見入っています。
今日はそんな赤い落ち葉をひまわり組のRくんが下先生に「先生、大好きだからお守りあげる」と手渡しました。後で聞いた話によるとK先生がRくんに並ぶのが早かったからとプレゼントした落ち葉だったことが判明しました。落ち葉をRくんにプレゼントした時「ありがとう!ぼくのお守りにするね」と言ってくれたと感動していたK先生はそれを知ってちょっと複雑な心境でしたが・・・。
今日はこあら保育がありました。昨日の人形劇がとても楽しかったとKくんは帰ってすぐにおばあちゃんに電話したそうです。自分の楽しかったことを他の人にも伝えて楽しい気分を分けてあげたいという気持ちがとても嬉しく、温かい気持ちになりました。また今日は素敵な紅葉を背景にあったかい焼き芋を食べて、みんなにこにこで帰っていきました。