2020年5月14日 木曜日
今日もコロナに負けず、元気よく子どもたちは登園してくると裸足で園庭へ駆け出していきました。砂場では、年長児がダイナミックに山作りをしていました。そのそばの水道の壁に教師が6個程並べていたじょうろに気付いた年中児が、そのじょうろ全部に水を入れ、砂場に水を入れ始めました。そしてじょうろ1個ずつ水を流し「おかわり!」「あいよ!」と威勢の良い声を掛け合いながら、じょうろリレーを始めたのです。そこでは、自然と縦の学年とのつながりが生まれていました。又、そんな園庭のテラス前では、小さくてかっこいいリトミックの先生たちが登場していました。昨日くま組のAちゃんが年長児の前で先生となりリトミックをしたことに刺激され、リトミックの主役が2、3人だったリトミックグループが今日は10人ちょっとに増えていました。そして、新たなリーダーも登場しました。くま組のAちゃん先生チームときりん組のNちゃん先生チームに分かれると対面になりリトミックが始まりました。相手チームに負けたくない気持ちと格好良くしたいという気持ちで、その場は少し緊張感に包まれ、私たち教師も息をのむほどでした。音楽がかかると、子どもたちの目はキラッと輝き、背筋をピンッと伸ばし、どこか誇らしげな顔でカウントをとっていました。リズムを心と体全てで感じ、先を読み頭を働かせている年長児たちの姿に教師が進めなければと思ったことが恥ずかしくなりました。これからがとても楽しみで教師も心を揺さぶられました。
そんな子どもたちに園長が「こどもうんどうかい」と書いた紙を持って「こどもだけのうんどうかいだからみんながするんだよ。みんなで楽しめるものはどんなものがあるかな?」自分たちで考える機会を投げかけました。すると、「リトミック!」「おどり!」「たまいれ!」と色々な案が浮かびました。たくさんやりたいことがでましたが、「こどもうんどうかい」は年長児だけがするのではありません。園長から「おどりは何をおどるの?」と尋ねられると、子どもたちは、ん〜と頭を悩ませます。「年少、年中、たんぽぽさんに聞いてみたら?」とアドバイスを受けると、「よっしゃー!いくぞ‼︎」と先生や年中、年少、たんぽぽの友達の元へ走ります。聞いてきたことを1枚の紙にまとめると、Kくんがあることに気付きました。指をさしながら「全部のところにエビカニクスがあふんじゃない!これってみんな踊れるよ!」と嬉しそうにみんなに話していました。
プログラムが決まると伝えに行きました。応援合戦の仕方を年少やたんぽぽの友達に優しく教えたり、年中児からの新たな要望に応えようとしたり、今日の年長児たちは、三葉幼稚園の最年長として大忙しでした。「こどもうんどうかい」を目指して、子どもたちの心は1つになり始めました。所々で年長児らしい姿を見た教師たちも心を動かされました。
教師の出番は?教師は出過ぎず、時々難題を出して、子どもたちの知恵とやる気に火をつけながら、そして、子どもたちの思いや喜びが増倍するよう、影の援助者としてどこまで支えるか、コロナが私たちに与えてくれた課題です。
保護者の皆様の応援のことばはクラスの子どもたちの励みとなることでしょう。楽しみです。