2020年5月13日 水曜日
今年度は、新型コロナウイルス感染防止のため、1学期が始まってから、数日で登園を控え、家庭で過ごしていたお友達が、約半数いました。11日から通常保育が始まることになり、特に年少児においては、初めての幼稚園生活がスタートする日である子もいました。1日目、2日目と登園すると、戸外に出ていたのですが、特に2日目、年少児達に活気が感じられず、普段と様子が違うことに気付いた古森先生が、年少児はお部屋で保育するよう声をかけてくださいました。そこで、年少クラスは、すぐ室内に遊びの環境を準備しました。粘土遊びやシール貼り遊び、こあらやたんぽぽ組の時に慣れ親しんだブロックやままごとを目にするとすぐに、子ども達は落ち着いて遊び始めました。この状況は、約1か月コロナ対策で出かけることがほとんどできなくなり、”ステイホーム”で、ずっと家で過ごしてきた子ども達が、園に来ていきなり外で大勢の子ども達のいる中に入って遊ぼうと言われても、どうしてよいかわからなかったり、戸惑ったりするのは当然だと、古森先生が私たちに示唆してくださったのでした。
教師たちは、自分達のことだけ考えると、ずっと園を開いていて、家庭で保育できない半数の子ども達をお預かりして、自由登園の期間を過ごしてきていました。その期間、ずっとお家で過ごしてきた子ども達はどうだろうかという点に、もっと思いを寄せるべきだったと反省したのでした。
その反省のもと、今日はまず、登園してからしばらくは、各クラスで室内遊びをしてゆったり過ごし、担任の先生とのかかわりをしっかりもつようにしました。朝のシール貼りを済ませると、室内の遊びの中で、自分が好きなことを見つけて遊び始めました。10時過ぎ頃、他の学年と入れ替わるように、誰もいない園庭に年少児たちが遊びに出ました。先に出て、振り返って子ども達の表情を見た時、「これなんだ!」と思いました。「さあ、遊ぼう!」「ブランコにしよう!」「三輪車に乗りたい!」そんな声が聞こえてきそうな顔・顔・顔!戸外に出た時に、ずーっと先まで見通すことができて、子ども達が次々に出て広がっていく様子、したい遊びを選んで、これをやろうという思いを持って歩む姿に、本当に、昨日、古森先生が私たちに気付かせてくださったことは、とてつもなく大きな事であったと思いました。
今までかかわっていなかった遊びに興味を持ち、「先生、あれやりたい」と色水コーナーを指さした、さくら組のTちゃんは、1か月来ていなかったお友達でした。担任と一緒にお花を探して、作り方を教えて、完成するとにっこり笑って、ナイロン袋に入った色水を光に照らしながら見つめていました。
今日は、家庭弁当の日で、お家の雰囲気を感じながら、友達と楽しく食事をしました。その後、クラスみんなで踊りを踊ったり、リトミック遊びをしたり、紙芝居を見たり、みんな一緒の楽しい活動ができました。大切な1週間、あと2日もしっかりと子どもたちの様子に目を向けて保育していきたいです。