2020年3月3日 火曜日
今日3月3日は、女の子の成長と健康を祈る桃の節句ひな祭りでした。三葉幼稚園では女の子だけでなく男の子も一緒にお祝いします。
あたたかく心地よい天気の中、園庭ではひな人形作りが始まりました。廃材の中から「これだ!」という廃材を選び抜くと黙々と作る子や友達と協力して作る子など、思い思いのイメージをもって作っていました。「うれしいひなまつり」の歌を聞きながら作っていたHちゃんは「あかいおかおのうだいじん〜♪」と一緒に口ずさんでいました。さらに園長が持って来てくれた桃の花をじっくり見ると、蕾がたくさんついていることに気付き、小さな蕾をつけた桃の木を作っていました。
そんななか何人もの子どもたちが会議室へ向かって寄って行きました。何をしているのか覗いてみると…自分が作った人形は何段目に置くのか、本物のおひなさまはどんな表情をしているのか、髪型や服はどんなのか何度も見て細かく確認しに行って作っていたのです。そのため、階段の位置や持ち物まで丁寧に本物そっくりに作り上げていました。それぞれ、自分だけのひな人形を作るとどこに置くと1番きれいに見えるのかを考えながら、目をキラキラさせ嬉しそうに飾っていました。初めは階段だけだったひな壇も次々に飾っていくと三葉幼稚園だけの素敵なひな飾りができました。ひな飾りのおかげで園庭がパァっと明るい雰囲気になりました。
そうしているうちにあたたかい雰囲気に包まれる園庭に何かいい匂いが漂い始めました。その匂いに誘われて年少さんがワクワクしながら柵に近づいていくと匂いの元は甘くて美味しいさつまいもを蒸す香りでした。今年は調理師さんが作ってくれたひな祭り給食に、自分達で秋に収穫したさつまいもの茶巾絞りを作ってひな祭りパーティーに添えることにしたのでした。蒸したてのおいもをラップで包むと、手にもポカポカとあったかさが手のひらに心地よく伝わってきました。以前作った茶巾絞りと今日はまたひと味違うのです。おいもを絞った後、子どもたちの小さな手の中にキラキラと宝石のように輝く小さな粒がのっていました。それはこんぺい糖のピンク、オレンジ、白、緑、黄色の小さなかけらで一人5個まで使って飾りつけます。何色にするか色を選んで、おひなさまにぴったりの茶巾絞りのお菓子で心を込めて自分だけの大切な1つを作ったのでした。年少さんも指をおり数えながら1つ2つと丁寧に小さなこんぺい糖そっと置いていました。1つも同じものはなく、自分で作った茶巾絞りを大切そうに持っているその姿にほっと心があたたまりました。
いよいよひな祭り給食を食べるときがやってきました。年長さんは園庭で食べることを聞くと大喜び、さらに4クラスみんなでと聞くと更に大喜び‼︎準備も自分達で協力して机を運びます。ひな人形が大好きな女の子たちはどこに座れば可愛く見えるのかを相談しながら席を決めていました。園庭には年長組が、二階のテラスには年中、年少、たんぽぽ組が、青空の下で三葉幼稚園みーんなで食べる給食はいつもとは違い特別な時間となりました。
そして片付けの時に空を見上げると空が水色と白色にくっきり分かれていたのです。その空は雨を知らせる雨雲のせいで起こったものでした。雲の知らせで、ひな人形も引越しをしました。そして会議室に置いてあるひな人形の横に三葉幼稚園だけの特別なひな人形が華やかに輝いているのです。