2020年2月14日 金曜日
今日は朝から少し雨が降っていましたが、そんな天気にも負けず子どもたちは元気に登園してきました。登園してきた年長さんは「今日も続きしていい?」とあるものを作り始めました。それは紙版画で卒園記念文集の表紙になるものです。昨年まではスチレン版画でしたが、今年は園長に声をかけていただいて、台紙に絵を描きそこに厚紙を細かく切って貼りスタンプにする紙版画に挑戦することになったのです!子どもたちは紙版画の仕方を聞くと、厚紙を重ねて貼ったところに色がつき、貼っていないところには色がつかないことが分かり、「凸凹になってるね。」と気付いていました。「そんな難しいことできるのかな?」と余計な心配をしていた私を横目に子どもたちは得意げに作り始めました。
この版画作りから子どもたちのすごさに驚くことがたくさんありました。サッカーボールを描いたRくんは、最初楽しそうに作っていましたが曲線をどうすればいいのかを悩み、作っていた手を止めました。そして、Rくんはフラッと周りの友達の版画をぐるっと一周して観察して帰ってきて、何かに気付いた様子で作り始めました。「何か分かったの?」と聞いてみると「まるのところは短く切ってちょっとずつつけたらね、できるんよ!」と嬉しそうに話してくれました。そして、「上手に作れたからもう一つまる作っていい?」とまた版画に夢中になり作り始めました。ただまっすぐな線だけでなく、丸だったり、くねくねしている線だったりを集中して黙々と作っていく年長さんの頭の中では私には想像出来ない程のイメージが広がっているんだなと実感しました。
版画板をつくるといよいよインクをつけます。一つ一つ「〇〇だから赤色にしよう。」「ここに押すのが一番可愛く見えると思う!」など自分のこだわりを持って、大切な思いを込めていました。そんな思いをインクに込めて押した版画板をはがすときには、本人だけでなく周りの友達も「頑張れー!」「失敗しませんように。」とドキドキしながら祈っていました。きれいに押せた版画を見たときに、みんながパァッと嬉しそうに笑い合う姿を見ると私まで心が幸せいっぱいになりました。
一つも同じものがない、子どもたちの思いがたくさん詰まった卒園記念文集をぜひ楽しみにしていてください。
今日は青・赤コース手作り給食でした。
献立は、胚芽米・さわらの塩焼き・豆腐のすまし汁・コーンサラダ・バナナでした。