幼稚園の日記(ブログ)

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  2020年2月7日 金曜日

今朝、登園したSくんが”おはよう”の次に言ったのは「先生、昨日何点やった?」の一言でした。次にバスを降りてきたMちゃんSちゃんKちゃんが駆け寄ってきて昨日の発表会がどれだけ楽しかったか、きゃっきゃと話していました。そして言ったのは「何点だろう?」

と、いうのも一昨日の発表会前日練習で一生懸命劇をした後に園長から95点をもらったからなのです。「明日の発表会では元気いっぱい、お客さんから拍手をいっぱいもらったら100点だよ。」と話してもらっていました。発表会当日は1番に解散だったので点数の話までしていなかったので気になっていたようです。MちゃんSちゃんKちゃんは走って事務所に行き園長に「何点だった?」と聞きにきました。すると「お父さんお母さんは何て言ってた?」と質問されました。「100点って言ってた!」と答えると「見ていたお客さんが100点っていうなら間違いない!100点ってすごいんだよ。100点以上はないんだから!」と言ってくれ大満足な3人でした。

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今日、椿号の絵本を借りに行くのに並んだ時も点数のことが話題になり、ぞう組とらいおん組で園長に聞きに行くと3人の時と同じように話してもらいました。又、「みんながお父さんお母さんに言ってもらった言葉を集めてみて?」と提案してくれました。

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部屋に帰って紙を渡すとみんな嬉しそうに鉛筆を動かしていました。「なくほどうれしかったよ H」「がんばっとったよ げきのあばれるところがおもしろかったよ S」「ぜんぶがんばっててうれしかったよ しょうがっこうにいってもがんばってね M」「よくがんばったっていってくれてありがとう よくことばをいえたねっていってくれてありがとう 100てんっていってくれてありがとう ままぱぱじぃじばぁば W」「おかあさんがね、なみだがね、でてね、めいくがおちたよ  ますくがしめったよ きらりきらりがかんどうしたよ F」こんなに嬉しい言葉をもらった子どもたちの表情のかわいいこと!満足感と自信に満ち溢れたキラキラした目で大きな紙に貼っていきました。のりを乾かすのに広げていると、子ども達が「○○ちゃんのどれ?」「これ○○くんのや!」と頭を寄せ合って文字を1つ1つ指で追いながら読んでいました。

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きりん組では同じように紙に書いているとRくんが「ねぇ、Y先生は何て褒めてもらったん?」と聞きにきました。「うーん。先生緊張しすぎて覚えてないな。でもみんなが頑張ってくれて嬉しいよ。」と答えると「先生はピアノ一生懸命練習して昨日まちがえんかったけんえらいね」と言ってくれたそうです。Y先生は涙が出るほど嬉しくて会議でその話題になりました。全教員それを聞いて心があたたかくなりました。

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今日”嬉しい言葉集め”をしてみて思ったのは具体的に褒めることの大切さです。「上手だったよ。えらかったね」だけでなく「劇の○○がおもしろかったよ」「かわいい声で台詞が言えたね」等、子どもにわかるように具体的に褒めてもらうことで子どもはまた自分自身を振り返り満足して自信につながるのです。こうして褒めてもらい嬉しい言葉の貯金をどんどんためて一生の財産にしてもらいたいのです。”ご褒美に今日はごちそうよ!”、”ご褒美のプレゼント”も悪くないとは思いますが、それよりも他の何にも変えられないお父さんお母さんから具体的で内容のある嬉しい言葉をかけてあげてほしいねと教師間で話し合いました。今日「お家に帰ってもう一回聞いてみる」と言っていた子もいました。褒め足りない、もっと伝えたい!と思ったお父さんお母さん、土日でたくさん言葉をかけてあげてください。子ども達にとってはお父さんお母さんの嬉しい褒め言葉は一生の宝物になります。大人になったとき、心の中に宝物がいっぱい詰まっている人は幸せな人生に違いないと思うのです。