2008年3月10日 月曜日
年中の合歓の木、ケアフル竹原訪問も今年度は今日で最後になりました。その訪問最後の今日はぱんだ組がケアフル竹原を訪問しました。子どもたちは登園してくると「今日ケアフル行くんよねー!」ととても楽しみにしていました。バスの中では古森先生から、手や足が動かない、耳が聞こえにくいおじいちゃんやおばあちゃんもいるから大きな声で話したり、しっかり目を見たり、大きく踊ったりしようね。と話をしていただきました。「はーい!」と元気よく手をあげた子どもたちがケアフル竹原に着くと笑顔が消え緊張から顔がこわばっておばあちゃんたちが「おはよう」と迎えてくだっさっているのに「おはよう」の言葉もでません。古森先生に促されるとやっと小さな声で返すことが出来ました。しかし、おじいちゃんおばあちゃんのあたたかい雰囲気のおかげでだんだんと笑顔も出て楽しく触れ合い遊びや歌や踊りをすることができました。
ゲームでじゃんけんをする時に、H君とK君のおじいちゃんは手が不自由な方でした。じゃんけんをするとH君とK君がパー、おじいちゃんはグーでした。それを見てハッと気付いた二人はあわててパーの手をチョキにして二人が負けるようにしたのです。以前、古森先生に「手がパーができないおじいちゃんがいるかもしれない。そのおじいちゃんはグーしか出せないんだよね。じゃんけんする時はどうするんだろう」と話していただいたことを思い出したのです。後で「おじいちゃん負けてばっかりになるけんチョキにした。」と話してくれました。二人の優しい気持ちにとても心があたたかくなりました。プレゼントのペンダントを渡して、帰りにはおじいちゃんからあたたかい言葉をいただきました。全員と「元気でね」 「また来るね」と握手をしてお別れをすることができました。
幼稚園に帰ってから「どうだった?」と聞くと「すごく楽しかった!」 「緊張でドキドキしよった。」などとても嬉しそうに話してくれました。みんなとてもいい笑顔で年長さんになったらまた行けることを楽しみにしていました。
今日は子どもたちにとってお年寄りの方と触れ合ったり、思いやりの気持ちを持って交流したりとても貴重な体験をすることが出来ました。こうして、人として大切な心をお年寄りの方々に育てて頂けることをありがたく感謝するばかりです。