2019年3月10日 日曜日
保育教諭がテーブルの用意をし始めると何をするんだろうと子どもたちが目を輝させながら集まってきました。いつもと違う少し小さいカラーシールを見せるとたちまち保育教諭の側に集まって来てカラーシールを受け取っていました。そして、テーブルの上に大きな紙を広げると一人ひとりが真剣な表情で貼り始めました。月齢の高いAちゃんは、いろいろな種類のシールが入っている箱から一枚一枚、色や柄を確認するように見ていき、気に入ったものを見つけると似たものがどのあたりに入っているのかを確かめておいて、貼り終わるとその場所から目的のものを見つけ出して何度も貼っていました。BくんとCくん、Dちゃんは柄や大きさには、こだわっていませんでしたが、使いたい色は決まっていて箱の中から一つひとつ「あか・・・あお・・・」と言いながら探したり1枚とって「これは?」と色の名前を聞きながら使いたいものを探したりしていました。テーブルの広い紙の周りにはたくさんの友達がいて自分が入れないと思ったBくんは、廃材を取ってきてそこに貼り始めました。その様子に気付いたCくん、Dちゃんも廃材をもらって一緒にシールを貼り始めました。
それを見た月齢の低いEちゃん、Fちゃんもシールに興味を持ち始めました。いつもは、出席シールと同じ大きさのものを貼ることが多い子たちですが、刺激をうけたのか、小さなシールを何とか自分で貼ってみようと頑張る姿がみられました。しばらくは、シールの裏紙を少しはがしてもらって自分で残りをはがして使う子や上手く貼ることのできない子の姿も見られましたが、コツをつかんでくると、手伝ってもらいながらも一人で貼ることのできる子が増えてきました。
いつもと違う小さなカラーシールでしたが、気づかぬうちに指先を上手に使えるようになり一人ひとりが集中して自分の力で貼っていく姿がみられました。小さな子たちも援助してもらって一枚貼ることができると次のシールに手を伸ばし、何度も貼っていました。月齢の差を考慮しながらもいろいろな経験ができるように環境を整えていきたいと思います。