2010年7月7日 水曜日
夕涼み会に向けて準備を始めてから数日経ち、カラオケのコーナーも充実してきてお客さんが集まってくるようになりました。可愛い歌声に誘われて、昨日とは反対の赤コースの子ども達が集まってきました。「次は〇〇歌うよ」「代わって」と順番を待つのももどかしそうな子ども達の姿が見られました。今日のテラスの掲示板には、始め「ちょうちん作りとお魚作をしよう」と書いてありましたが、その前を通りかかった副園長が、おもむろに掲示板の前に座りました。すると子ども達が集まってきて。「古森先生、何しよるん?」「うん。これね、消しよるんよ」「どして?」「消すんやったら、してあげる」と言って、手伝い始めました。掲示板を見るのが日課になってきた、年長のらいおん組さん達は、副園長が書いた文字をたどって、「もうすぐゆうすずみかい、たのしみだね、みんなはじゅんびができたかな?」と声に出して読むと、すぐに「あ!!おさかな作らんといかん」と言って、急いで魚づくりコーナーに向かって行きました。その話を聞いて、夕涼み会の準備の一つとして、子ども達の心に釣り堀の魚を作らないと・・・。という思いがあったことにちょっと驚き、感心しました。誰に言われたのでもなく、自分達がしないといけないと考えた年長の子ども達の気持、この意識を持つということが出来る子ども達の育ちはとても嬉しい出来事でした。
盆踊りのやぐらには、紅白幕が付きました。紅と白のその布を張るだけでぐんと夏祭りの雰囲気が出ました。更に副園長は屋根代わりの四角いテントの四方を支える為に、タフロープで三編みした紅白のロープを張り、そこに子ども達が作ったちょうちんや魚を付けていきました。小さな声で、「魚どろぼうだぁ」と言いながら、魚を取りに行く副園長の周りを付いて回る子ども達、いつも「何かおもしろいことがありそうだ・・・」と期待に胸を膨らませながら、手伝ったり、様子を見たりしているのです。盆踊りの練習が始まると、並ぶのが早くなった年少児の姿をよそに、淡々と進んでいく練習にちょっと面白みがないと感じた副園長は、「今日のかくれんぼで集まるとき、先生たちがどのクラスに早く行けるか、競争してみようと思うんよ。もしどこにも入れんかったら、今日は先生達に罰ゲームしてもらおうかな」と言いました。「え!罰ゲーム?何するんだろう?」と思いながらも、人ごとのように思っていた教師達、でも実際にその時がくると、必死になっていろいろなクラスに移動し、結局私を含む3人の教師があぶれてしまいました。その時どこにも入れなかった担任を心配そうに見ている年少児の表情は、周りから見ていてとても可愛かったそうです。・・というわけで、今日見事あぶれた教師達の罰ゲームは”おそ松くんの「しぇー!!」”というポーズをとることになり、恥ずかしさを忘れ、思い切りポーズをとった私ですが、隣でとっさに「どうやるんですか?」と聞いた新採の教師との世代の差を感じたことは言うまでもありません。こうして楽しみながら練習したり、重い荷物をもろともせず、抱えて手伝おうとする子ども達、いつも脱走して、教師を困らせている年少のH君さえ「僕がやる!」「うん、分かった!」と三葉っ子の一員として、力を貸してくれています。
今日のこあら組さんは、在園児が、プール遊びをしている合間をぬって、大きいプールに入っていました。水を嫌がることもなく、友達と水を掛け合う姿も見られました。そして、夕涼み会を意識して、こあら組さんも今日の保育に魚釣り遊びを取り入れました。自分達で魚や釣り竿を作って遊ぶ姿はとても微笑ましいものでした。
夕涼み会にはぜひ来てくださいね。